「みらい」北極航海レポート

2008年9月6日(土) アラスカ夏時間

甲板上の癒し系1 〜カイアシ〜

甲板 甲板では、CTD採水器・プランクトンネット・光度計などの観測機器が日夜稼動しているが、プランクトンネットが引き揚げられた後にはよく見学者が集まってくる。それはネットが採取した動物プランクトンを見られるからだ。目に見える大きさなので、どんなものがどれだけ採れたかがすぐにわかる。水や光の観測は数値データを扱う仕事なので、こうした生き物を見ると気分転換になるのだそうだ。それに、ひょっとしたら変わった生き物が採れているかもしれない。そんな期待感がある。


甲板 よく採れるのは『カイアシ』という動物プランクトンだ。細長い楕円形で芯が朱色に染まっている。芯以外の透明部分は脂肪で出来ているらしい。不飽和脂肪酸だろうか。透けているのでお腹には食べたものが見えることもある。
  カイアシの他にもエビやクリオネ、さらには光る生き物も採れることがある。夜に採れやすいらしいので、次は夜に見に行ってみよう。

(「みらい」北極航海取材チーム 広報乗船者 米本)