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最終更新日:2020.01.07  

開発技術DEVELOPMENT TECHNOLOGY

超高感度同位体分析手法の開発と普及

炭素=0.3µg、窒素=0.1µgで測定可能

市販の安定同位体比質量分析計を改良し、従来の100分の1以下のサンプル量で炭素・窒素安定同位体比の高感度な測定が可能になりました。
例えば、右図のような直径0.5mmにも満たないごく小さな隕石試料でも、また動物プランクトン1匹でも、その中に含まれる炭素・窒素安定同位体比の正確な測定が可能となります。

左図は、136µgのL-チロシン(炭素:81µg、窒素:10.5µg)を分析した時の安定同位体比質量分析計のチャートを示したものです。左側が市販の分析計を用いたもので、右側が微量用に改良された分析計によるものです。
改良された同位体比質量分析計は、窒素(N2として分析)も炭素(CO2として分析)も非常に大きなピークになっています。

改造用キット販売中

この同位体比質量分析計の改良は、市販の装置に「改造用キット」を購入して装着するだけで、部分的に(従来の10分の1程度の高感度化)可能になります。この改造用キットは(有)光信理化学製作所にて販売しています。ご興味がおありの方は、是非お試し下さい。


関連特許

小川 奈々子, 大河内 直彦 「元素分析用前処理装置及び元素分析装置」 特許第5396245号
小川 奈々子, 大河内 直彦, 永田 俊 「元素分析用前処理装置」 特許第4967141号

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