平成25年11月15日に 東北マリンサイエンス拠点形成事業「海洋生態系の調査研究」公開シンポジウム [主催:東北マリンサイエンス拠点形成事業(東北大学・東京大学・海洋研究開発機構)、文部科学省、後援:復興庁]を東海大学校友会館において開催しました。
本シンポジウムでは、同事業を通じて得られた成果や活動状況を一般の方々に報告するとともに、水産業を中心とした東北の復興に向けて、どのような取組ができるのかについてパネルディスカッションを行い、会場の参加者からもご意見をいただくことを目的として開催されました。
シンポジウムの冒頭では、山中 伸一 文部科学事務次官による開会挨拶が行われ、本事業は東北の漁業の復興に大きく貢献するものとして地元からの期待が高い事業であり、文部科学省としても東北の漁業がより良い形で復興するよう力を尽くしていくことが述べられました。さらに、震災からの復興に向け熱心に活動されている作家・環境保護活動家のC. W. ニコル氏による基調講演が行われ、森と海とのつながりを契機とする復興への道筋を提起していただきました。
基調講演の後は、三機関それぞれの研究者による成果の発表を行いました。はじめに、原 素之 教授(東北大学)からは、「海の生き物はどうなったか -漁業再生への取り組み-」について、永田 俊 教授(東京大学)からは、「海の環境はどうなったか」について、最後に、藤原 義弘 チームリーダー(海洋研究開発機構)からは、「ガレキはどうなったか」について報告がありました。
休憩後のパネルディスカッションでは、瀧澤美奈子氏(科学ジャーナリスト)にモデレーターを務めていただき、木島 明博 東北大学教授(東北マリンサイエンス拠点形成事業代表)、碇川 豊 岩手県大槌町長、鈴木 公義 宮城県女川町議会議員、田中 敏 文部科学省研究開発局長にパネリストとしてご参加いただきました。来場者も交え、活発な討論がなされました。
当日は、立ち見の聴講者も出るほど盛況のうちに終了しました。
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