Wave Glider作動試験
1. 基本情報
- 平成27年9月23日(水)から9月25日(金)までの3日間
- 定置網を避けるため、図1の通り観測海域を設定。
ブイ周辺はExclusion Regionに設定した。 - 設置回収船舶:湘南丸(神奈川県立海洋科学高等学校所属)
2. 投入後の監視・連絡体制について
- Wave Gliderの後を湘南丸で追走。
- 投入後、オペレーターは、WGMS上に表示される位置情報を確認。船上と電話による連絡を行い、適宜Waypointの追加およびコース設定を実施。
- 揚収時は、Wave Gliderの挙動を抑えるため、回収直前に向いていた針路150度にHeadingを固定
3. 航行概要
- 観測時間:4時間3分(9/24 09:13:49(In the water)〜13:16:28(Out of the water))
- 航行距離:5.5km
- 平均対地速度:0.38m/s ≒ 0.7kt
- 平均対水速度:1.5kt
4. 試験結果について
- 動力性能確認のため、当初はWP9、WP10、WP11、WP12、WP13、WP14を日の字に進むコースを設定していたが、当日の船舶の航行状況と海況から、WP24→WP18→WP23→WP20→WP19→WP18→WP23をコースとした。
- 9/24 09:13:49に着水してから09:48:33にObstacle AvoidanceをOffにするまでの間、湘南丸のAIS情報を受信して、自動回避行動を行った。その結果、目標のWPから離れていった。
- Exclusion Polygonsに対して、自動回避は行わないことを確認した。
- 9/24 11:32:25に、「setBoostThresholds(0.1, 3.0)」コマンドを送信したが、スラスタの起動を確認できなかった。
図1 相模湾試験におけるWaypoint、Inclusion Polygons、およびExclusion Polygonsの設定
図2 Wave Gliderの航跡。
図3 湘南丸が観測した風速と深度15mの流速ベクトルの時系列
湘南丸概要
- 総トン数 646トン
- 全長 64.23m
- 幅 9.80m
- 深さ 4.00m
- 速力 約13ノット
- 定員 80名(乗組員23、教官2、学生55)
- 動力 4サイクルディーゼル1基 新潟6M34BFT 2000PS×290/200,154rpm
- プロペラ CPR-80AVCN-11式
- UNICクレーン SWL 950㎏、揚程 7.8m
- 交通艇 定員6名
- 呼出符号 JDAI
- IMO番号 9195016
- 船長 菅原 敬(すがわら たかし)