Deep Sea Research Vessel KAIREI

深海調査研究船
「かいれい」

深海調査研究船「かいれい」は2022年2月に退役となりました。

概要

深海調査研究船「かいれい」は、最大潜航深度7000mまで潜航調査することができる無人探査機「かいこう7000II」の支援母船として、海溝域の海底調査を行います。 また、マルチチャンネル反射法探査システムを搭載し、形状が複雑な沈み込み帯の海底下深部の構造調査を行います。他にも深海底表層、断層地形や地質構造を解明するための様々な機能を持ち、深海・海溝域の総合的な調査観測研究を行うことができます。

特徴

「マルチチャンネル反射法探査システム」を搭載

エアガンと呼ばれる音源から弾性波を発し、海底下の地層からの反射波をストリーマケーブルで受波します。得られたデータを解析することで、海底下十数kmまでの地殻構造を詳細に把握することが可能です。

エアガン
エアガン
ストリーマケーブル
ストリーマケーブル

主要目

全長106.0m
16.0m
深さ7.3m
喫水4.7m
国際総トン数4,517トン
巡航速力12ノット
航続距離約9,600マイル
定員60名(乗組員38名/研究者等22名)
主推進機関ディーゼル機関 2,206kW×2基
主推進方式可変ピッチプロペラ×2軸

研究者のための設備

「かいれい」には、調査指揮・計算機室、ドライラボラトリー、ウェットラボラトリー、リサーチルーム、岩石・堆積物処理室・重力計室、ビデオラボラトリー、パソコンルーム、図書室があり、「かいこう7000」及び母船の観測装置で計測したデータの解析、ならびに採取したサンプルの分析、保管のために使用することができます。
また、これら常設の設備のほか、研究者が必要な機器を持ち込み、設置することができます。

主な経歴

関連リンク