2014年 4月 18日
独立行政法人海洋研究開発機構
豪州・ニュージーランドIODPコンソーシアム
独立行政法人海洋研究開発機構(理事長 平 朝彦)は、国際深海科学掘削計画(※1 IODP: International Ocean Discovery Program)における、平成26年から平成36年までの今後10年間にわたる地球深部探査船「ちきゅう」を用いた掘削プログラム(「ちきゅう」プログラム)への参加について、4月1日に豪州・ニュージーランドIODPコンソーシアム(※2 ANZIC : Australia New Zealand IODP Consortium)との覚書を締結しました。
本覚書には、地球深部探査船「ちきゅう」が行うIODP研究航海において、豪州及びニュージーランドの研究者の乗船が可能となることなど、日本と豪州及びニュージーランドの協力関係促進に関する事項が盛り込まれております。この協力体制の下、今後10年間、「ちきゅう」は引き続きIODPの科学的課題の解明に取り組んでいきます。
※1国際深海科学掘削計画(IODP: International Ocean Discovery Program)
統合国際深海掘削計画(前IODP(2003~2013): Integrated Ocean Drilling Program)を引き継いで、平成25年(2013年)10月から始動した日米主導の多国間国際協力プロジェクト。現在、日米に加え、欧州海洋研究掘削コンソーシアム、中国、韓国、豪州、インド、ニュージーランド、ブラジルの27ヶ国が参加。日本が建造・運航する地球深部探査船「ちきゅう」、米国が運航する掘削船ジョイデス・レゾリューション号、欧州が提供する特定任務掘削船を加えた複数の掘削船を用いて深海底を掘削することにより、気候・海洋変動、生命圏フロンティア、地球活動の関連性、変動する地球等の解明を目的とした研究を行う。
※2 豪州・ニュージーランドIODPコンソーシアム(ANZIC : Australia New Zealand IODP Consortium)
豪州及びニュージーランドの2ヵ国における25の研究機関や大学からなる海洋研究掘削に関する共同体。