2017年12月20日
国立研究開発法人海洋研究開発機構
国立大学法人東京大学
国立大学法人九州工業大学
国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所
三井造船株式会社
日本海洋事業株式会社
株式会社KDDI総合研究所
ヤマハ発動機株式会社
国立研究開発法人海洋研究開発機構、国立大学法人東京大学・生産技術研究所、国立大学法人九州工業大学、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所、三井造船株式会社、日本海洋事業株式会社、株式会社KDDI総合研究所及びヤマハ発動機株式会社からなる「Team KUROSHIO」は、海中ロボット等を用いて、超広域高速海底マッピングの実現を目標とする海底探査技術の世界コンペティション「Shell Ocean Discovery XPRIZE(以下、XPRIZEという)」に挑戦しています(2017年2月17日既報)。
この度、Round1の実施に大幅な変更がありましたことをお知らせします。
当初、XPRIZEでは、Round1、Round2(以下参照) という2つの実海域での競技が予定されていました。
○Round1
水深2,000mで16時間以内に最低100km2以上の海底マップ構築、海底ターゲットの写真撮影(5枚)
○Round2
水深4,000mで24時間以内に最低250km2以上の海底マップ構築、海底ターゲットの写真撮影(10枚)
しかし、2017年夏期に、Round1開催予定地であったプエルトリコを大型ハリケーンが直撃し、現地に甚大な被害を与えました。この事態を受け、XPRIZE事務局では、「Round1をプエルトリコでは開催しない」等、Round1の実施方法を大幅に変更するという決定を下しました。
※XPRIZE事務局より11月10日にリリース済
https://oceandiscovery.xprize.org/press-release/ocean-discovery-xprize-announces-updates-round-1-testing
変更前 | 変更後 | |
開催時期 | 2017年9月~11月 | 2017年11月~2018年2月 |
開催地 | プエルトリコ | 審判団が各チームを訪問 |
実施事項 | ①水深2,000mで16時間以内に最低100km2以上の海底マップ構築 ②海底ターゲットの写真撮影(5枚) |
海底探査に必要な11項目の 技術について審判団が評価 |
Round1結果発表時期 | 2018年2月 | 2018年4月 |
Round2進出チーム数 | 最大10チーム | 制限なし |
Round2開催時期 及び結果発表時期 |
開催時期:2018年9月 結果発表時期:2018年12月 |
開催時期:2018年10月 結果発表時期:2018年12月 |
Team KUROSHIOの「Round1技術評価試験」の実施期間・実施場所等は、XPRIZE事務局との協議の結果、下記の要領で実施することが決定となりましたので、お知らせいたします。
実施予定日 | 2018年1月28日(日)~1月31日(水) |
実施場所 | 国立大学法人東京大学・生産技術研究所 水中ロボット試験水槽 (東京都目黒区駒場4-6-1) ※一部試験は、国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 海上技術安全研究所でも実施の可能性があります。 |
試験項目 (11項目) |
①自律性、②衝突回避、③データ回収、④潜航能力、⑤持久性、⑥画像撮影、⑦マッピング解像度、⑧ナビゲーション、⑨耐航性、⑩サイズおよび重量、⑪スピード |
当初の予定より大幅に変更となってしまいましたが、Team KUROSHIOでは万全の状態で「Round1 技術評価試験」を実施、Round2へと進出することを当面の目標とし、全力で準備等に臨む所存です。今後ともTeam KUROSHIOへのご声援の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
Team KUROSHIO広報担当
電話: 046-867-9250
E-mail: kuroshiopr(at)jamstec.go.jp