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アプリケーションラボのべヘラ所長がVAIBHAVサミットの開会式でインドのモディ首相に招待講演を行いました

2020年 10月 7日

アプリケーションラボのスワディヒン・べヘラ所長は世界で活躍するインド人研究者16名の中に選ばれ、VAIBHAVサミットの開会式において、インドのモディ首相に招待講演を行いました。Vaishwik Bharatiya Vaigyanik (VAIBHAV)は、インドの科学・技術や学術に関する複数の組織の共同イニシアチブで、気候変化や健康被害、持続可能なエネルギー資源など地球規模の課題を解決するため、世界で活躍するインド人研究者の専門技術や知識を活用し、包括的なロードマップを作成することを目的としています。開会式においてべヘラ所長は、海洋・気候研究と社会への応用の重要性や、インドと日本の両首相のイニシアチブにもとづいてインドの地球科学省(MoES)とJAMSTECが共同で行っているプロジェクト、APLが共同で進めている南大洋や極域、熱帯域の気候変動に関する研究などについて、報告を行いました。VAIBHAVサミットは10月3日から30日まで、ウェビナーで開催される予定です。

べヘラ所長のスピーチ:

名誉あるモディ首相、こんにちは。この度は、尊敬する首相とVAIBHAVサミットの主催者に素晴らしい機会を与えていただき、心より感謝申し上げます。 私はこれまで海洋と気候に関する研究を行ってきた経験から、研究成果を社会に応用することで、COVID-19のような感染症の流行や自然災害を軽減し、人々の生活をより豊かにできると感じております。私たちはこのような研究開発を行っており、例えば、マラリアの早期警戒システムなどに応用してきました。

深海や極域は豊かな資源に恵まれており、将来の気候を理解する上で鍵となります。特に、南大洋がモンスーンに及ぼす影響を調べる研究が必要です。こうした研究は、十年規模の時間スケールをもつ現象にも応用できます。

このような視点で研究を続け、尊敬する首相と日本の前首相のご支援で培われたインドの地球科学省(MoES)とJAMSTECの関係が進展することを望みます。

研究とイノベーションは大国にとって重要な柱です。特に、自立したインドにとって必要不可欠です。

尊敬する首相のご指導のもとに始まる素晴らしい機会を活かし、民間部門からの参加を(特に財政的な支援を)増やすことが大切だと感じております。

世界の共同研究の中で、インドの地球科学省や、インド工科大学とそれに準ずる研究センター、JAMSTECがさらに共同研究を強化し、地域の研究センターと新たに共同研究を生み出すことを望みます。

一つの世界に一つの家族(Vasudeva Kutumbakam)という精神にもとづき、強いインドの発展のために手をつなぎ貢献したいと思います。 心より感謝申し上げます。

参考情報:
VAIBHAVサミット
開会式(Youtube)
JAMSTEC 付加価値情報創生部門(VAiG)アプリケーションラボ(APL)