
自然の中で観察するところが多い他の自然科学と比べて、数理科学は「頭の中」のみで考えることが多い点は、際立った特徴であると考えています。今ある技術の改良と比べると、これから作る先端技術の開発も「頭の中」のみで考えることが多いようです。数理科学も先端技術も「頭の中」のみで考えることは共通しています。
自然の中で観察する対象や実際に触れる技術がない分、「頭の中」のみで考えることは危険です。間違えてしまうからです。
簡単なことでは決してないのですが、間違えずに「頭の中」で考えるにはどうすればよいのでしょうか? 理(ことわり)を重んじること、特に、数の理を重んじることです。数の理は、必ず、理の通りになるからです。硬い言い方ですが、数の理には無謬性があるのです。勿論、間違って理を理解したり、理と思ったものが理ではないと、当然、その通りにはなりません。しかし、正しい理は必ず理の通りになります。この意味で数理は必然です。
数理の必然は、例外は絶対にない、という意味で完全です。数理に従えば、「頭の中」のみで考えても、間違えることはありません。数理に従って導かれたものは、いかなるものであれ、間違いがあるという可能性はありません。間違いから解放される、という意味で自由です。そして、この素晴らしい完全な数理を、あと一歩進めて、先端技術として具現化すると、役に立ちます。
地球・海洋・生命の分野で、MATは数理科学を探求し、先端技術の開発を目指します。
数理科学・先端技術研究開発センター(MAT)
センター長 堀 宗朗