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むつ研究所

所長紹介

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むつ研究所
所長
渡邉 修一

プロフィール
昭和58年3月に東京工業大学大学院理工学研究科化学専攻を修了(理学博士)。
北海道大学助手、助教授を務めた後、平成13年4月に海洋科学技術センター(現海洋研究開発機構)に入所。平成16年6月にむつ研究所へ転任し、平成19年4月から所長に就任。

所長の挨拶

むつ研究所は海洋研究開発機構の研究開発理念のもと、もっとも北にある研究所として地域と一体となった研究を推し進めるため今中期計画では「陸域周辺海域海洋環境変動研究」と題し、津軽海峡周辺海域を対象フィールドとして観測・研究を行い、得られた成果を地域の皆様へ発信する活動を行っています。

さて、むつ研究所は、1995年に原子力動力実験船「むつ」の船体を使って生まれた大型の海洋地球研究船「みらい」の母港を管理運営するために海洋研究開発機構の前身である海洋科学技術センターむつ事務所として開設されました。2000 年に改組され、「みらい」で行われる世界に誇る観測の支援を行うとともに地球環境の変遷を読み解き、海洋の物質循環変動を明らかにする研究所として生まれ変わりました。その後、研究の軸足を北太平洋時系列観測研究、現代の環境を正確にとらえる観測研究に移すとともに観測に必要な技術開発に取り組んできました。

数年前から海洋環境に関わる知見、特に研究開発機構が得た高度な知見を社会にこれまで以上に発信することが求められるようになりました。むつ研究所は、寒冷系の水塊と暖流系の水塊がせめぎ合う脆弱な環境を持つ地域にある津軽海峡に面し、また、豊富な沿岸生態系に支えられた水産業が営まれている地域に立地しています。そこで、北太平洋時系列観測研究の対象範囲を外洋域から沿岸域に軸足を移すとともに北海道大学大学院水産科学研究院、青森県産業技術センター水産総合研究所等近隣の研究機関と連携をはかりながら研究を進めるようになりました。最近では、海洋短波レーダを津軽海峡東部に設置し、津軽海峡東部の流況と海洋の環境変動の把握に重点を置くとともに流況データを地域の皆様が利用できるように津軽海峡東部海洋短波レーダサイト(MORSETS)等を通して即時に発信しています。

むつ研究所は小規模ですが、日本海と太平洋を繋ぐ海峡に面し、機構としてはもっとも北にある利点を生かし、皆様に利用される研究を立地地域と一体となって研究を推し進め、地域とともに得た知見を広く地域外へも発信し、地域の活性化の一助になれればと思います。今後も、むつ研究所が身近な研究所として発展していくために数多くのご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。