2013年3月23~24日に農学研究科1番講義室で、農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター第10回国際シンポジウム「 東北地方における沿岸生態系と漁業の復興をめざして:スマトラ島沖地震の事例から学ぶ」が開催され、東北マリンサイエンス拠点形成事業(東北大学)が共催しました。今回のシンポジウムは、ス マトラ島沖地震で被災したインドネシア、スリランカ、マレーシア、タイの4か国から研究者を招き、水産業や生態系への被害状況と復興への取り組みについて紹介していただきました。
1日目は国内外から30名程が集まり、シンポジウム形式で発表と意見交換が行われました。東北大からは、農学研究科附属複合生態フィー ルド教育研究センターのある女川町の被災状況、東 北マリンサイエンス拠点形成事業の概要説明、東日本大震災での海藻類の影響が報告されました。外国の講演者からは、マングローブ林が津波の減災に有効であること、減 少したマングローブ林を復活させる運動を行っているなど興味ある情報が得られました。
2日目のエクスカーションには15名が参加し、女川町や石巻市の被災地域を視察しました。その日は女川町商店街「復幸祭」が開催されており、女川町民との交流の機会も持つことができました。また、タ イのテレビ局と Science誌の取材 もあり、被 害状況だけではなく復興に向かっている姿を世界に発信する良い機会になりました。
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