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北極環境変動総合研究センター(IACE)

セミナーのお知らせ

[北極環境・気候・海洋生態系特別セミナーのお知らせ]

日時
1月9日(木)15:00〜16:00
場所
横須賀本部 海洋研究棟4階セミナー室 (401号室)
発表者
村松 美幌 (北海道大学大学院水産科学院 海洋生物資源科学専攻)
タイトル
チャクチ海北東部における太平洋夏季水(PSW)の輸送と変質
要旨
太平洋夏季水(PSW)は、チャクチ海および、その北側の海盆域の海氷減少に寄与していると考えられている。また近年、チャクチ海を北上した太平洋夏季水は、Barrow Canyonを通過後、チャクチ海の陸棚外縁に沿った北西向きのChukchi Slope Currentによって、輸送されていることがわかってきている。本研究では、Chukchi Slope Current付近の観測点HSN (期間1:2003 ~ 2005)・NHC (期間2:2015 ~ 2017)に設置された係留系の観測データから、観測点HSN・NHCにおける太平洋夏季水の移流時期・移流方向を特定し、期間1と期間2で、どのように変化していたのか考察した。さらに、Barrow Canyonの太平洋夏季水と観測点HSN・NHCの太平洋夏季水の平均水温ならびに平均塩分を比較し、輸送過程における太平洋夏季水の性質の変化を定量化し、その要因を考察した。

[北極環境・気候・海洋生態系特別セミナーのお知らせ]

日時
1月9日(木)14:00〜15:00
場所
横須賀本部 海洋研究棟4階セミナー室 (401号室)
発表者
深井 悠里 (北海道大学大学院水産科学院 海洋生物資源科学専攻)
タイトル
太平洋側北極海陸棚域の海底堆積物中における
珪藻類休眠期細胞群集と海氷分布の関係
要旨
太平洋側北極海における植物プランクトンブルームでは,珪藻類が優占する。珪藻類の多くの種は,増殖に不適な環境になると,高い耐久能力を有する休眠期細胞を形成し,海底へ沈降する。海底堆積物中の休眠期細胞群集は,水柱から沈降し,堆積したものであることから,長期的なタイムスケールで珪藻類群集を捉える手段となる。本研究では季節海氷域である太平洋側北極海において,堆積物中の休眠期細胞群集を明らかにし,海氷分布の経年(2017-2018年)および地理変化と,珪藻類群集との関係を明らかにすることを目的とした。解析の結果,2018年のような早期の海氷後退は,春季において植物プランクトン群集の構成種を変化させることが明らかとなった。また,休眠期細胞群集の地理的な分布は,海氷の存在時期の違いに伴って変化しており,その規模は各海域の基礎生産量を概ね反映していた。本研究では,堆積物中の休眠期細胞を調査することで,海氷分布と珪藻類群集との関係を種レベルで明らかにできたと言える。