JAMSTECでは、深海環境と生物の調査観測手法を広く普及するため調査観測マニュアルを作成し、ユネスコのデータサイト(http://www.oceanbestpractices.net/handle/11329/359) において公開しています。しかし、写真と文字だけでは、機器の組み立てや試料処理の手順をうまく説明できないものがありました。手順を間違えてしまうと貴重な船上での観測時間を失うことにもなります。そこで私たちは船上作業を確実にするため、文書マニュアルに対応したビデオ映像によるマニュアルを作成しました。
水塊中に分布しているプランクトンを層ごとに採取するためのネットシステムです。8枚のネットを取り付ける準備段階から揚収後の処理までの作業を詳しく説明しています。
イメージング・フローサイトメーターは、体長1mm以下の生物を自動的に撮影する機器ですある。このビデオマニュアルでは、堆積物試料中のメイオファウナ群集を迅速に解析法するため、堆積物試料の前処理からフローサイトでの計測までの手順を映像で詳しく説明しています。
江戸っ子1号は、小型船での設置回収ができる可搬型の海底観測プラットホームです。水深8000mにも対応し、水温などの計測センサーおよびタイムラプス撮影により海底を長期に観測することができます。ビデオマニュアルでは、江戸っ子1号の組立から投入までの手順について説明しています。
投下式乱流微細構造プロファイラーは、船上から投下し、表層から深海底までの微細流動構造を自動計測する観測装置ですある。装置の組み立てから回収後の処理までの手順について説明しています。