vol.07 硫化水素トレーニング
今回の調査地点は、
熱水域として注目されている、
沖縄トラフの真ん中、沖縄本島から北西約200kmの地点です。
熱水域では、
硫化水素(有毒な気体)が発生する可能性がある為、
硫化水素の危険性を知るためにトレーニングを行います。
掘削して採取した「コア」と呼ばれる地層サンプルに
硫化水素が含まれていた場合、
どう対処するか等、
観測を安全に遂行するために必要なトレーニングです。
専門のインストラクターの方より
実技を交えながら一時間じっくり受講します。
こちらの講義もすべて英語です。
正直、専門用語が分からない部分もありましたが、
ゆっくりと丁寧に説明して頂いたので安心しました。
実際に呼吸具を装着し、装着方法を学びます。
写真で見るより、実際は結構重たいんですよ。
呼吸具を装着する硫化水素トレーニングの様子
もしも、硫化水素が発生した場合は、
各場所に設置されている検知器ランプが稼働するそうです。
写真の赤のランプが、硫化水素発生時、
黄色のランプが炭化水素発生時の際に稼働します。
これまでにランプが稼働した事はないと伺いましたが、
自分の身は自分で守れるよう、
日頃から呼吸具の場所を確認し、
万が一発生した事を考えて、
対処できるようにしておくことはとても大切な事だと感じました。
船内に設置された検知ランプです
vol.08 観測に向けた準備
私たち観測技術員は、
「ちきゅう」でどんなお仕事をしているのでしょうか。
私たちは主に、
海底の地質調査をメインに行い、
海底から採取されたコアを分析し、
研究者へ情報を提供しています。
このような仕事を進めるために、
「ちきゅう」では今、観測前の準備が行われています。
準備が完璧でないと、
研究者にきちんとした情報を提供することができません。
すばらしい研究が出来るように、
全力で研究者をサポートするためにも、
準備はとても大切な事なんです。
観測に備えて、しっかり準備します
船内には陸と同じような研究室(ラボ)があります。
お仕事をするラボエリアには、
見たことのない実験装置や機器がたくさん装備されています。
この装置が何の為に使われるのか必死に覚えなくてはなりません。
船内の研究室には、コアを分析するための装置がたくさんあります
普段とは全く違う現場でのお仕事です。
こういう世界もあったなんて、毎日新鮮な気持ちでお仕事をさせて頂いています。
みなさんも色々な分野に視野を広げてみてはいかがでしょうか。
きっと、将来、自分が進むかもしれない進路の選択肢が増えて、
毎日わくわくするはずです。
病院にあるCTスキャナも、コアを分析する装置として使用されます
vol.09 船上での「コアの分析」について
vol.7の航海日誌でも少し紹介しましたが、
「コア」と呼ばれる地層サンプルについて
どういった処理が行われているか、お話ししたいと思います。
今回掘削している場所は、水深1,000m。
1本約10mのパイプを長さ1,000mに繋げ、船上から降ろし、
海底を掘削し貴重なコアを船上に引き上げます。
船上に引き上げられたコアは、このレールを通って研究室に運ばれます
場所や状況によってコアの長さは異なりますが
海底から上がってきた約10mのコアは、
1m~1.5mの長さに切り分けられます。
切り分けられたコアは、
病院にあるものと同じ、X線CTスキャナで、コアの中の状態を調べます。
さらに細かく音や熱の伝わり方、密度や自然放射線量などを調べ、横に寝かした状態で半裁(タテに半分に切り分ける)します。
なぜ、コアを半裁するのかというと、
半分はワーキングハーフといって、「実験用」の研究材料となります。
研究者は、こちらからコアのサンプルを取り分けます。
研究者は研究する分野がそれぞれ違うので、
1つのコアでも研究に必要な部分が異なるそうです。
もう半分は、
アーカイブといって「保管用」になります。
このような機械を使ってコアを半裁します
カメラのレンズが付いている専用のスキャナーで、
半裁されたコアの断面を撮影し、データを保管します。
コアがラボエリアまで運ばれる際、
どこかにぶつけて破損していないか、
上下の向きは正しいかなどをチェックし、
貴重なコアの情報を正確に登録します。
私は今回、
半裁作業と半裁されたコアをスキャンして
画像を登録する担当になりました。
でも、私が担当している分析はほんの一部です。
この他にも、コア一つに多くの分析が行われます。
今回はここまで。続きは少々お待ちください。
来週から多くの研究者が乗船します。
初めて研究者とお仕事することとなり、少し緊張しています。
半裁されたコアをスキャンして、詳細な画像データを登録します
vol.10 「ちきゅう」のブリッジ(操舵室)へお邪魔しました
今回私は、
「ちきゅう」のブリッジ(操舵室)へお邪魔しました。
ブリッジの中も、
交代で24時間お仕事をしています。
常に天気や海の予報に注意し、周りの様子を監視しています。
大きな台風や嵐の場合、
一旦掘削作業を中断して掘削した穴にフタをし、
つないだパイプを船上に戻し、安全な場所へ避難します。
気象や海象が落ち着いたら作業を再開するそうです。
また、着岸中に同じように海がとても荒れる場合だと、
船が岸壁にぶつかる恐れがあるため、
岸から離れて沖へ避難するそうです。
「ちきゅう」のブリッジ(操舵室)です
「ちきゅう」には船底に6基備えられている
「アジマススラスタ」と呼ばれるプロペラがあります。
衛星などを利用した測位システム(DPS)が搭載されており、
常に正確な位置情報を把握し、
船を正確な位置に自動で調整することができます。
例えば、
携帯電話やカーナビについているGPS機能を想像してみてください。
自分がどこにいるのか場所を特定できます。
「ちきゅう」は、
簡単に風や潮の流れに流されることはなく、
自分で調整して船体を元の位置に戻すことができるんですよ。
1枚目の写真に写っているのは、
航海士の方が、それぞれのアジマススラスタを操作している様子です。
アジマススラスタのプロペラは、直径が3.8mもあります
ブリッジ(操舵室)には、
安全のためのガス・火災検知機コントロールパネルや、
気象・海象予報受信機能など、
多くの通信機器が設置されていました。
清水港から沖縄までの海図だけでなく、世界中の海図もあります。
コンピュータなどの機械が多いブリッジ(操舵室)ですが、
鉛筆や定規、コンパスなども使って航路図は作成されていて、
温かみを感じました。
マンガのワンピースを思い出しました。
夜のブリッジから見る景色は真っ暗でしたが、
次は昼間のブリッジからも、
外の景色を見てみたいなと思いました。
机に広げられた海図
vol.11 「ちきゅう」の心臓部、機関室!
人に心臓があるように、
船にも心臓部分である機関室があります。
今回は、船上で生活していても、
簡単に入る事ができない機関室へお邪魔しました。
なんと、機関長さんに貴重なお話を伺うこともできました。
機関室でお仕事をしているのは13名となっており、
こちらも24時間を12時間交代でお仕事をしています。
まず、
「ちきゅう」を動かしているエンジンの操作は、
すべてデジタルでタッチパネル式というところが驚きでした。
私の想像では、
レバーや機械などを使って動かしているのだとばかり思っていました。
もしも、エンジンが動かなくなれば、
掘削作業や大事な研究はできなくなり、
私達の船上での生活が困難になり、とても大きく影響します。
それほど機関室のお仕事は船を支える大事な役割なんです。
縁の下の力持ちとはこういう事なんですね。
お話をしてくださった、機関長です
「ちきゅう」の発電機の容量は、35,000キロワットあり、
人口1万数千人規模の小さな町の電気をまかなえるほどの動力をもっています。
燃料は、
タンクローリー1,000台分を積んでいて、
地球の3分の2を回ることができるそうです。
これだけの大きな数字をみて、
すごいとしか言いようが無いです。
さらに、私たちが船上で使用している水は、
海からくんだ海水を機械をとおしてキレイにし、
飲み水や料理用など口にする水、
そしてトイレ・洗濯などの生活用に分けられています。
船上で快適な生活ができるのは、
見えないところでいろいろな仕組みがあったからなんですね。
「ちきゅう」の機関室です
vol.12 「ちきゅう」の機関長にお話を伺いました!
前回に引き続き、
「ちきゅう」の機関室にお邪魔しています。
せっかくなので、
ここぞとばかりに機関長さんに
ずっと気になっていた事を聞いてみました。
【質問①】
どうやったら機関士になれますか?
【機関長】
船の事をお勉強する専門の商船や水産高校、大学を選択し勉強してください。
資格は、国家資格と海技免状が必要です。
機関士の中には、教員や研究者を目指していた人もいるんですよ。
社会人になって進路が変わる人もいます。
不器用でも、物を触るのが好き、考える事が好きな人であれば大歓迎です。
【質問②】
なぜ機関士になりたいと思ったのですか?
【機関長】
子供の頃、スポーツカーが好きで、そのしくみがどうなっているのか
気になって興味を持ち始めました。
【質問③】
ずっとエンジンの匂いがしていても平気ですか?
【機関長】
慣れました。
しかも、人間は匂いにとても敏感で、
機械よりも人間の鼻の方が先に、異常な匂いに気づくことができるんです。
人間の五感に勝るものはないと思います。
【質問④】
この仕事のやりがいってなんですか?
【機関長】
船が動くのはあたりまえのようだけど、何もしなければ船は動かない。
船の母体を支えているのが機関士(エンジニア)。
縁の下の力持ちというところです。
そして、手を少しでも抜くと機械が異常をおこす。
機械はウソをつかないところ。
また、船に乗っている間は休日がありませんが、
たくさん働いた分、まとめてたくさんお休みをもらうことができます。
そして、このお仕事をしていると知らない外国へ行けて
いろいろな文化を学ぶ事ができます。
100カ国以上の国を周りました。
もっとっもっとお話を聞きたいところでしたが、
機関長さんもお仕事があるのでこのへんで終了です。
たくさんお話しを聞いて、
この船上で生活ができるのはあたりまえではなく、
見えないところで支えてられていて、大変ありがたみを感じました。
機関士という仕事は、なくてはならない大きな存在です。
機関長さんには最後まで丁寧にご説明していただき、
あっという間に時間が過ぎてしまいました。
大変貴重なお時間をありがとうございました。
本当にこのお仕事が好きなんだなと伝わってきました。
vol.13 サンプリングパーティー
3月1日、
今回の航海で、初のコアが引き上げられました。
本物のコア。
海底から採取されたばかりのコアを見たのは初めてでした。
想像よりも柔らかく、少し臭かったのが初のコアの印象でした。
採取されたコアのまわりに、研究者が集まっています
そして、あがってきたコアの試料を分析するために、
研究者はコアの分配ルールや手順を確認し、
貴重なコアを全員で分け合い、サンプリングします。
このように、
一つのコアから、
それぞれの研究者が研究に必要な分析試料を採取するイベントを、「サンプリングパーティー」といいます。
コアの中で、
自分の研究に必要な場所と、
ほかの人の研究に必要な場合が同じ場合は、
話し合いをし、再度コアを分配する場所を決めます。
普段は見ることができない、このようなイベントを拝見できて
とても胸がいっぱいです。
ここから研究の始まりです。
この採取されたコアからいったい何が発見され、
どんなことがわかってくるでしょうか。
研究報告が待ち遠しいです。
そして今もコアリングは引き続き行われています。
研究に必要な試料を分けあう、とても重要なイベントです
vol.14 GODAC来館者のみなさまから、「ちきゅう」に関する質問 その1
わたしが「ちきゅう」に乗船している間、
GODAC館内に、
来館者のみなさまから「ちきゅう」に関する質問を受け付ける
質問箱を設置しました。
今回はその中の一つの疑問に、お答えしたいと思います。
『あまり荷物をのせると、しずむと思います。』
SSさん 7歳
そうですね。確かに「ちきゅう」は
約1、000本ものドリルパイプをつんでいるし、
200人も人が乗っているので、想像するとしずんでしまいそうですね。
でも、たいじょうぶ!
「ちきゅう」は、しずみません。
ドリルパイプは1本で、長さが約9.5m、重さが約350kgもあります!!
たとえば、
洗面器の中に水をためて
同じ大きさの水風船と空気の入った風船を浮かべようとすると、
どっちがうかぶかな?
答えは、空気の入った風船。
手で持ってくらべてみても、空気は水より軽いですよね。
だから、空気が入った風船はうかぶんです。
「ちきゅう」は空気の入った風船と同じ。
重い物やパイプが船にのっていますが、
船の中にはたくさんお部屋があり、空気でいっぱいです。
鉄でできた、
空気のはいった大きな大きな風船が、
海にうかんでいると考えてみてください。
今度、
プールや海に行ったときに、
中に空気のいっぱい入った
うきわや、ビートばんを、
いっしょうけんめい、しずめてみてください。
水よりもかるい空気が中に入っているので、
なかなかしずまないのが分かるはずです。
このようなしくみは、
「浮力(ふりょく)」とよばれるふしぎな力がはたらいているためです。
GODACに見学にきてもらうと、
実験でもっとくわしく、そのしくみを勉強できますよ。
浮力のはたらきで、
「ちきゅう」にものがたくさんのってもしずまないって事がわかったかな?
ご質問どうもありがとうございました。
めったにないこの貴重な乗船期間中、
お答えできる範囲で質問を受け付けています。
vol.15 シップドリル(操練)
毎週日曜日は、
シップドリル(操練)といって、
緊急事態発生時に備えた避難訓練を行います。
乗船している200人近くの人たち全員が参加します。
非常時は、
それぞれ決められた救命艇の場所へ避難し、
その救命艇に乗り込みます。
ライフジャケットを着て、決められた救命艇へ避難します
訓練の内容もいくつかパターンがあり、
今回は、
火事が起こった場合を想定しての訓練でした。
硫化水素発生の際はヘリポートへ移動するなど、
船内から流れる放送をしっかり確認して避難しなければなりません。
この放送も英語です。
ほかにも、
海賊が現れた際の避難場所の確認、
オイルが漏れた際の避難など、
さまざまなパターンを想定しての訓練があります。
vol.16 GODAC来館者のみなさまから、「ちきゅう」に関する質問 その2
前回の日誌に続き、
今回もまた、GODACの来館者のみなさまからいただいた
質問へお答えしたいと思います。
『「ちきゅう」に犬は連れていけますか?』
SSさん 7歳
残念ながら、飼犬は連れていけません。
学校には、
係活動があってそれぞれ分担された役割がありますよね。
「ちきゅう」に乗っている人たちも同じです。
それぞれに役割があり、みんなお仕事をするために乗っているので、
飼犬を連れていくことはできないんです。
また、
200名もの乗員がいるので、なかには、
犬アレルギーの人もいるかもしれません。
飼っている犬と少しの間、はなればなれになり
さみしいかもしれませんが、
お家に帰るまでの間、すこしのがまんですね。
ご質問どうもありがとうございました!
vol.17 「ちきゅう」で働く人たち
「ちきゅう」の船内には、いろいろなお仕事があります。
航海士、通信長、機関士、司厨員、掘削技師、甲板員、
電気技師、研究者、観測技術員(ラボテクニシャン)、看護師など
ざっくりと紹介しましたが、
細かくわけると、
ほかにも、もっといろいろなお仕事があります。
ひとつの船の中でも、
こんなにいろんなお仕事があるんです。
「ちきゅう」ヘリポートでの記念撮影
現在、「ちきゅう」には、
JAMSTECと一緒に仕事をする、
10社以上の会社の人たちが乗船していることを知って、驚きました。
また、
航海によって研究の内容は変わるので、
乗船する研究者の顔ぶれも、毎回同じとは限りません。
研究は、
さまざまな仕事・立場の人たちの協力で成り立っているんですね。
乗船者はみんな、
それぞれ仕事は違っても、
食堂や廊下で会うときは、きちんとあいさつを交わします。
あいさつは最低限のマナーです。
限られた船内での集団生活で、協調性はとても大切だと感じました。
先日、
「ちきゅう」で働く乗船者の方たちと一緒に記念撮影をしました。
こんなに大勢の人たちが乗船してるんですね。
普段、船内に掲示されている集合写真を眺めていた私が、
写される側になって、
「ちきゅう」の一員なんだなと実感しました。
vol.18 GODAC来館者のみなさまから、「ちきゅう」に関する質問 その3
こんにちは。
今回もまた、GODACの来館者のみなさまからいただいた
質問へお答えしたいと思います。
『なんで海の上でこけないんですか?』
HSさん 10歳
こんなに高いやぐらが立っている船、
見た感じバランスが悪そうですよね。
でも大丈夫。
「ちきゅう」は簡単にこけたりしません。
それは、
船に働いている「復元力(ふくげんりょく)」
という力のためです。
右の図をみてください。
船は傾いても、
一番安定した元の状態に戻ろうとします。
このような力のことを「復元力」いいます。
vol.19 「ちきゅう」で働く観測技術員
乗船中、私と一緒にお仕事をしている
観測技術員に、
このお仕事についてお話を聞いてみました。
ちなみに「ちきゅう」では、
観測技術員のことを「ラボテクニシャン」と呼んでいます。
■どうして観測技術員の道を選んだのか?
・「最前線の研究の場面でサポートができる事を知って、この道を選んだ。」
・「幼いころ、アニメ「七つの海のティコ」を観て、海を調べるお仕事に興味をもった。」
・「学生時代に学んだことを活かせる職業だと思った。」
■観測技術員になるには?
・「サイエンスや海洋について学べる学校へ進学すると、この仕事への道が近い。」
・「どんなこともしっかり勉強すること。」
・「興味、やる気があればよい。」
■この仕事の魅力、やりがいとは?
・「常に研究の最前線の場にいること。」
・「分析したデータを研究者へ届け、そのデータが研究に役立つ。」
・「自分が協力した研究者の論文などが掲載されたとき。」
・「海底から上がってきたコアを、誰よりも先に見ることができる。」
みなさんからいろんなお話を聞いて、
ここまでの道のりは人それぞれ違うけど、
みなさん共通して、
”子供の頃から科学が好きだった”ということを知りました。
普段、私たちが日常で接するお仕事とは違う世界。
「ちきゅう」に乗船したことで、
研究者のサポートを専門としている、
プロの観測技術員の存在の重要さを、改めて感じました。
毎日、
海洋観測の最前線で、
研究者とタッグを組んで仕事をしている姿は輝いてみえます。
より良い研究ができるのは、
観測技術員が研究をサポートして、
縁の下の力持ちの役割を担っているからなんですね。
私も、少しでも研究に役立つことが出来ればな、
と思いながら日々お仕事をしています。
最前線の研究に携わることができる
とてもすてきなお仕事だと感じました。
vol.20 業務終了後・・・
今回は、業務終了後の時間についてお話します。
乗船すると、下船するまで休日はありませんが、
業務が終わればオフタイムです。
忙しい時もありますが、
12時間の観測を終了した後は、
自分の自由な時間を過ごすことができます。
この日誌も、その時間に書いています。
せっかく「ちきゅう」に乗船しているので、
船内を回って色々見学しながらリフレッシュしています。
立入禁止区域以外は、
歩いて回ったり、ヘリポートで景色を眺めたりすることができます。
ヘリポートから、
マンタのような形をした生き物や鳥を見ることができました。
とても神秘的でした。
「ちきゅう」のヘリポートにて
驚いたことに、
船内にはサウナやジャクジー、ジムなどの設備が整っています。
ジムに整備されているマシーンは種類が豊富です。
私もサイクリングマシーンのお世話になっています。
船上でも陸上と変わらない生活が送れるのは、ありがたいです。
「ちきゅう」の設備はとてもステキです。
そして今日も業務が終わり、
リフレッシュして明日の業務に備えます。
船内のトレーニングジムです
vol.21 「ちきゅう」航海終了
伊平屋島沖での科学掘削調査も無事終了し、
「ちきゅう」は清水港へ向かっている最中です。
約5週間の乗船もいよいよ終了となります。
日誌では伝えきれない程、
多くの経験をさせて頂き、いろんな事を学びました。
GODACへ帰って、早くみなさまへ「ちきゅう」での体験を
お話しできたらなと思います。
この日誌を読んで、
「海」「サイエンス」「船でのお仕事」に、
少しでも興味をもって頂けたでしょうか。
いよいよ明日下船し、飛行機で沖縄へ帰ります。
ラボで乗員のみなさんと
今回の調査でどのようなことが明らかになったのか、
これから、GODACでもみなさまにお届けしていきたいと思います。
「ちきゅう」のお話をもっと聞きたい、学びたい方、
ぜひGODACへご来館ください。
GODACに是非、来館してくださいね!!