深海巡航探査機「うらしま」
深海巡航探査機「うらしま」は1998年からJAMSTECが開発を進め、運用している自律型の深海探査ロボットです。機体内蔵のコンピュータにシナリオを設定すると、そのシナリオに従って、自力で航行することができます。「うらしま」は、船舶よりも海底に近いところから探査を行うため、非常に高い解像度の海底地形や海底下構造のデータを取得できます。海底から約100mの高度を航行し、一回の潜航調査で約5km²の精密海底地形図を作成することができます。
運航チームでは「しんかい6500」と同様に、「うらしま」の運航・整備・管理を行っています。
2015年には「しんかい6500」、「うらしま」の支援母船である「よこすか」の格納庫が改造され、2隻を同時に搭載できるようになりました。2016年1月にはインド洋にて「うらしま」の潜航調査を実施、2月にはその調査データを基に「しんかい6500」の潜航調査を実施し、調査航海での運用効率の向上が確認されました。