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9月4日(金)


"Welcome Back"

8月17日付の記事でご紹介した「ウェーブグライダー」が、3台全員、本日「みらい」に無事帰ってきました!
写真(1枚め)は回収作業の一幕です。先の記事でご紹介した「フロート部」(水面に浮いてる部分)をクレーンで吊り上げ、「グライダー部」(水面下の動力部)が空中に出た瞬間(船上の用語では「水切り」といいます)です。「フロート部」、「グライダー部」(水面下の動力部)、そしてその両者をつなぐ「アンビリカルケーブル」の位置関係が良くわかるかと思います。
8月8日に「みらい」を出発してから28日間、「みらい」から50kmほど離れた各自の持ち場(観測点)を守り続け、非常に面白そうなデータを取り続けてくれました。風のない日照りの日も、台風並の暴風が吹き荒れる日も、良く頑張ったものです。回収作業は、船員さんや観測技術員さんのご尽力で、安全に、しかも予定よりもずっと早く終了しました。デッキに並んだお三方も、ご尽力いただいた皆様も、どうぞ十分に休んでください。
……と言いたいところですが、船上に佇む3台、実はまだ動き続けています。3台のウェーブグライダーのデータの間に違いがあったとき、それが、ウェーブグライダーがいた「場所」や「時間」の差なのか(本当はこっちを知りたい)、あるいはセンサーがもつ[癖」の差なのか(こっちは無いほうがよいが、ゼロにするのは難しい)、を知る必要があります。その、センサー同士の「癖」の差を補正する為の比較試験です。
ウェーブグライダーに付けたまま動かしているセンサーもあれば、取り外して別途試験を行っているセンサーもあります。海上でのデータ取得、という観測の表舞台は終わりましたが、データを整え、解析結果を出し、……という「観測研究」はまだまだ続きます。
(M.K.)