2015/8/1から10/8の予測(8/7発表)

現在、黒潮は八丈島の北を流れる接岸流路です。黒潮が岸から離岸する小蛇行が発達し、伊豆諸島付近まで来ています。
下流に移動した小蛇行の影響で、再び黒潮が八丈島の南を流れる離岸流路が発達するでしょう。九州東部から四国・室戸岬付近にある小蛇行の残りが黒潮下流に移動するにつれて、四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬まで離岸する時期があるでしょう。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した8月1日と8月7日の黒潮の状態です。黒潮の位置は三宅島付近にあり接岸流路(図1,2)が続いています。

日本南岸沖を移動して来た小蛇行(小蛇行1)(図1)は、発達しながら下流へと移動し、伊豆諸島まで達しています(図2)。この小蛇行1の影響で、黒潮は伊豆諸島付近をS字型に(図2)北上しています。

九州東岸から四国・足摺岬に取り残されたいた小蛇行(小蛇行2)(図1)は下流に移動を始めたようです(図2)。そのため四国・室戸岬で離岸しています。

Fig1

図1: 8月1日の推測値。矢印は流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いと言うおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 8月7日の予測値。

 

予測

図3と図4は8月24日と10月8日の予測です。

伊豆諸島に近づいている黒潮小蛇行1(図2)の影響で、まもなく黒潮が八丈島の南を通る離岸流路に移行するでしょう(図3)。現在伊豆諸島付近を北上するS字型の黒潮からちぎれる形で、暖水渦が東海沖を西に進む可能性があります(図3)。

小蛇行2も下流に移動し、四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬まで順に黒潮が大きく離岸する時期があります(図3)。また、8月後半から新しい小蛇行(小蛇行3)が発生する可能性があります(図3,4)。

図5は8月1日から10月8日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 8月24日の予測値。

 

Fig4

図4: 10月8日の予測値。

 


図5: 8月1日から10月8日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。


JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。
より専門的な分析に関しては Kuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。


美山 透

海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。