1月2日から3月10日の予測(1月8日発表)

現在、黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路です。房総半島に黒潮が近づいています。四国から紀伊半島にかけては、室戸岬付近で離岸傾向です。
今後は、黒潮流路の離岸・接岸の変動が大きくなり、離岸流路が一時的に抑えられる可能性があります。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した1月2日と1月8日の黒潮の状態です。黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路になっています(離岸傾向b(※1)。図1,2)。昨年12月25日号検証で解説したとおり、伊豆諸島沿いのS字型カーブは解消に向かっています。そのため、東海沿岸への東からの暖水流入は弱まってきています。

黒潮は、房総半島に近づいています(接岸傾向a)(図1,2)。

四国から紀伊半島にかけては、離岸傾向dの通過中の室戸岬付近でやや離岸しています(図1,2)。

※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットa,b,c,d,,,で図示しています。赤字a,c,,,が接岸傾向で、青字b,d,,,が離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図4まで共通で、同じアルファベット、例えば接岸傾向cが、上流から下流に移動していることをしめしています。前号から間も空いたので、新年にあたり、あらためてaから記号を振りなおしています。

Fig1

図1: 1月2日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

図2: 1月8日の予測値。


予測

図3と図4は1月31日と3月10日の予測です。

1月以降、接岸・離岸の変動が大きくなり、その変動が黒潮の下流に移動すると予測しています(図3,4)。接岸傾向の発達(図3の接岸傾向cや、図4の接岸傾向e)により、離岸流路が抑えられる可能性があります。それらは一時的で、離岸流路は続くと予測していますが、発達の度合いによっては離岸流路は解消に向かう可能性もあります。

図5は1月2日から3月10日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 1月31日の予測値。

 

図4: 3月10日の予測値。

 


図5: 1月2日から3月10日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。