JCOPE2Mによる予測が週2回に!

JCOPE2Mによる予測が週2回になりました

JCOPE2Mによる日本周辺の海洋予測は、今まで木曜日更新の週1回でしたが、火曜日更新の予測が追加され、週2回更新されるようになりました(※1)。観測を取り入れて過去を再現した解析値(analysis)と最新の予測(forecast)は、JCOPEのホームページで見ることができます。ご活用ください。

黒潮親潮ウォッチの更新について

黒潮親潮ウォッチは、木曜日に新しい予測が出た後の金曜日に記事を更新していましたが、新しい予測体制にともない、火曜日の新しい予測が出た後の水曜日に記事を更新するように変更します(※1)。JCOPE2Mの予測は週2回ですが、半週で予測のストーリーが大きく変わるとは考えにくいので、黒潮親潮ウォッチの更新は今まで通り週1回です。最新の予測は、上で述べたようにJCOPEのホームページでご確認ください。図の見方については、連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。連載はまだ2回までしか進んでいないので、JCOPEのホームページの図を活用できるよう、連載を進めていきます。


詳しい説明

先週の黒潮予測「2016年12月4日から2017年2月9日の予測(12月9日発表)」の場合、図1のような計算を行っています。まず、12月4日までに得られている観測値をシミュレーション計算に取り入れることで(※2)、2016年11月7日から12月4日までの過去約1ヶ月に海がどのように変化してきたかを再現する計算(解析、analysis)を行います。その変化の続きの延長として、12月4日から2017年2月9日までのシミュレーション(予測、forecast)を行っています。

この計算が終わって、JCOPEのホームページの図が更新されるのが木曜日(先週の場合12月8日)。それを受けて、黒潮親潮ウォッチを金曜日(先週の場合は12月9日)に更新していました。

Fig1

図1: 木曜日更新の解析・予測計算の例。

 

 

これに加えて、今後は図2のような計算が加わります。前週の計算の後、新たに得られた観測値(図2の場合12月3日から12月8日)の分だけ、過去の再現計算(解析値、analysis)を延長します。それを受けた形で2017年2月9日までのシミュレーション(予測、forecast)を更新します。この計算が終わるのが火曜日で、図2の場合は12月13日です。つまり、火曜日更新の解析・予測値の更新は、木曜日の計算に比べて短めです。

こうして、長めの木曜日更新の計算と、短めの火曜日更新の計算を繰り返すことで、週2回の更新を行います。今週までの黒潮親潮ウォッチは木曜日更新の計算をもとに金曜日に発表しましたが、来週からは火曜日更新の計算をもとに水曜日に発表する予定です。

図2: 火曜日更新の解析・予測計算の例。


※1 週2回の更新は試行段階のために変更になる場合があります。予測や黒潮親潮ウォッチの更新の曜日は、計算状況により遅れる場合があります。

※2 シミュレーションに観測値を取り入れることで現実に近い状況を再現する手法はデータ同化と呼ばれています。