new2026年3月30日までの黒潮「短期」予測 (2026年3月11日発表)

  • JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
  • JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)

を行っています。

ここでは3月30日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した3月10日・3月20日・3月30日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島付近をやや北を流れています(図1 C)。 房総半島からは離れています。A,B,C,Dと黒潮は波打って流れている形です。潮岬(E)、足摺岬(G)で黒潮が接岸しています。室戸岬ではやや離岸しています(F)。九州南東では小蛇行が見られます(H)。

黒潮は波打ったA,B,C,Dの蛇行成分が東に移動することで、八丈島付近を南北に動きそうです(図2~3)。長期では黒潮は八丈島の北を流れると予測していますが、短期では変動が大きくなる可能性があります。潮岬(E)では接岸が続く見込みです。室戸岬(F)でも接岸する予測です(図3)。小蛇行は北に移動する予測です(H)。小蛇行が近づいてくると足摺岬で離岸すると予測されます(図3, G)。

図4は3月10日午前9時から3月30日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2026年3月10日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度ごとの等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1と同様。ただし2026年3月20日午前9時の予測値。

 

Fig3
図3: 図1と同様。ただし2026年3月30日午前9時の予測値。

 


図4: 2026年3月10日午前9時から3月30日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト:2017年との違い

図5はJAXAひまわりモニタ(本体)で見た、人工衛星「ひまわり」で観測された2017年3月11日(左)と今年の3月10日(右)の海面水温です。

2017年も今年も九州東南に小蛇行(C)があります。2017年の時は、この小蛇行が後に大蛇行につながりました。今年の小蛇行はその時に比べれば小規模です。

Fig5
図5: 人工衛星「ひまわり」で観測された2017年3月11日(左、リンク)と今年の3月10日(右、リンク)の海面水温(色)(①で指定)。水温の色の範囲を10~25度とした(②で指定)。

 



JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。