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【北極海の今を探る】2020年度海洋地球研究船「みらい」北極航海が始まります

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2020年9月23日更新

2020年9月19日 (土)、海洋地球研究船「みらい」は、近年急速に進行している北極海の環境や気候の変化をとらえるため清水港を出航しました。
今回観測されるデータは、将来の北極海での環境や気候を予測するための重要なデータとなります。

2020年度海洋地球研究船「みらい」北極航海】
◆航海の目的と概要:
2020年、国際連携による北極海広域観測Synoptic Arctic Survey (SAS; https://synopticarcticsurvey.w.uib.no/)が、北極海広域での海洋物理学的な構造や循環場、炭素や窒素など化学物質の収支や海洋酸性化の進行状況、海洋生物の生産力や生態系の構造などを明らかにすることができる統合的な観測データセットを作成することを目的に実施されます。
このデータが近年急速に進行している北極域の環境・気候変化をとらえるため、さらに将来の環境・気候を予測するための基礎データとなります。SASでは、これまで北極海では行われてこなかった、複数船舶による同時かつ広域の高精度観測を実施します。
その中で、海洋地球研究船「みらい」は太平洋側北極海の観測を担当します。
本航海では、北太平洋及び北部ベーリング海・チャクチ海・カナダ海盆を中心とした太平洋側北極海において、船舶観測 (海洋観測、気象観測、衛星観測など)や係留系・セジメントトラップ観測を行います。また氷縁域ではドローン及び各種ブイによる観測を実施します。
また、本航海は、文部科学省の「北極域研究加速プロジェクト Arctic Challenge for Sustainability II (ArCSll; https://www.nipr.ac.jp/arcs2/)」の下に実施されます。

写真:みらい

◆航海期間:
2020年9月19日 (土) ~ 2020年11月2日 (月)までの45日間
[清水港]~[清水港]

◆航路図:

図
調査海域図と清水-ベーリング海峡間の航路(青線が往路、赤線が復路)。青丸の点で観測を行う。
図
北極観測域の拡大図。赤の破線は航路を、青丸は航路上の観測点を示す。また、赤丸は係留系観測点、黄色の三角はセジメントトラップ観測点、オレンジ色の五角形は氷縁域におけるドローン及び各種ブイによる観測点を示す。

★航海の様子は、下記WEBページなどで随時発信いたします!
ArCS II 2020年度海洋地球研究船「みらい」北極航海
#みらい北極航海2020

 

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