がっつり深める

伊豆・小笠原弧の海底下で、高温のアセノスフェアの流入を確認!日本海の成因解明に大きな前進!

ドレッジャーで、玄武岩を採取

――どのようにして試料を採ったのですか?

岩石の採取にはドレッジ採泥という手法を使いました(図5)。ドレッジ採泥はケーブルでつないだドレッジャーと呼ばれる金属製のかごを、海底で引きずり岩石などを集める道具です。

図5 ドレッジ採泥のイメージ

採取地点は、青ヶ島リフト、明神リフト、スミスリフト周辺に点在する小さな海丘です。噴火でできた海丘ですので、転がった岩石に加えて、流れ出て冷え固まった溶岩の露出も期待されました。

そうして採れた試料が写真2です。

写真2 採取した試料の一部。ほしいのは、比較的角ばった大きな玄武岩。なぜかというと、角が取れたり小さくなったりしたものは他所から漂流してきた可能性があるから。

船上にあがった試料はその場で、種類や大きさ、中に入った鉱物を見てより分けました。そして実験室に持ち帰って分析しました。

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