がっつり深める
千島海溝と日本海溝におけるアウターライズ地震活動の違いが明らかに
地震波構造探査
――どのような探査をしたのですか?
2009年、2010年、そして2013年に、北西太平洋で深海調査研究船「かいれい」(写真2)のマルチチャンネル反射法地震探査システムと多数の海底地震計を使って地震波構造探査を実施しました(図3)。
――まるで太平洋プレートの動きを追うような測線ですね。それぞれどのような探査なのでしょうか。
マルチチャンネル反射法地震探査(図4)では、船から多数のセンサを取り付けたストリーマケーブルを曳航します。船から降ろしたエアガンと呼ばれる装置で海底に向けて地震波を発し、地下の地層境界で反射してきた地震波をストリーマケーブルで受けます。反射波の強さを測定することで、地下構造をイメージングします。
海底地震計を使った探査(図5)では、エアガンから発した地震波が海底を伝わり、地層の境界面で屈折し、やがて戻ってくる屈折波から地質構造を調べます。