セミナーのお知らせ
[MATセミナー開催のお知らせ]
- 開催日時:
- 2024年5月10日(金)13:00-15:00
- 使用言語:
- 日本語
- 講演者:
- 安田勇輝(東京工業大学)
- タイトル:
- 黒潮とメキシコ湾流の同期現象のマクスウェル悪魔としての解釈
- 概要:
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北半球の西岸境界流 (黒潮とメキシコ湾流) の変動メカニズムの解明は、気候力学の理解に不可欠である。Kohyama et al. (2021, Science) は黒潮とメキシコ湾流の海面水温の同期現象を発見し (境界流同期)、大気を介した中緯度海盆間の相互作用 (情報伝達) の重要性を指摘した。一方、ここ10年で、情報理論が非平衡物理学と融合し、情報熱力学が生まれた。情報熱力学は、確率的ノイズにゆらぐ系を部分へ分割し、その部分間の相互作用を情報伝達の視点から解析できる。本研究は、情報熱力学を用いて、境界流同期が「マクスウェル悪魔」と呼ばれる情報処理系として理解できる可能性を示し、気候系における各海流の非対称な役割を議論する。
[MATセミナー開催のお知らせ]
- 開催日時:
- 2024年5月8日(水)13:00-15:00
- 使用言語:
- 日本語
- 講演者:
- 井戸悠生(名古屋大学大学院)
- タイトル:
- 億年スケールの鉱物飛跡検出器による未知宇宙線事象探索のための研究開発
- 概要:
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暗黒物質問題は素粒子物理学のみならず、現代科学における最重要課題の一つである。暗黒物質にはいくつかの条件があるものの、質量などは不明であることから様々なモデルが提案されている。 我々は非常に重い暗黒物質を想定した場合、探索に形成年代が億年スケールとなる白雲母を用いることで素粒子物理学実験領域にブレークスルーを起こせると考えている。
よって本研究では白雲母を素粒子物理学実験における検出器として運用することを目指し、研究開発を行っている。実験により入射粒子エネルギーと飛跡光学像の関係、飛跡形成閾値が段階的に明らかになってきており、今後さらなる検証を進め、実際に現在の探索上限を更新する計画である。
[MATセミナー開催のお知らせ]
- 開催日時:
- 2024年3月13日(水)13:00-14:00
- 使用言語:
- 日本語
- 講演者:
- 西浦泰介
- タイトル:
- 『DEPTH』
- 概要:
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大規模粒子法シミュレーションプログラム『DEPTH』は現在Ver.3までアップグレードされ、JAMSTECおよびアドバンスソフト(株)から販売されており、DEMによる粒状体および剛体シミュレーション、SPHおよびCFDによる流体シミュレーション、DEM-SPHおよびDEM-CFDによる混相流シミュレーションを行うことができる。本セミナーでは『DEPTH』の開発状況と販売実績を紹介する。