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研究区画

乗船研究者の主な活動の場となる4階建ての船上ラボ:研究区画。乗船研究者とラボテクニシャンが協力して、海底下から採取した地質試料(コア)の処理・分析を進めます。

研究区画は上からラボ・ルーフ・デッキ(Lab Roof Deck)、コア・プロセッシング・デッキ(Core Processing Deck)、ラボ・ストリート・デッキ(Lab Street Deck)、そしてラボ・マネージメント・デッキ(Lab Management Deck)の4つのフロアで構成されています。コア処理・分析の流れのことをコアフローといい、各フロアはコアフローをスムーズに流すため、それぞれの役割があります。

ラボ・ルーフ・デッキ

  • ラボ・ルーフ・デッキ
  • 最上階の「ラボ・ルーフ・デッキ」は、ドリルフロアから研究区画に、コアが最初に届くフロアです。ドリルフロアから届けられた9.5 mのコアは、コアカッティングエリアで、取り扱いやすいように1.5 mずつに切断されます。海域によっては硫化水素などがコアに含まれることがあるため、作業者に清浄な空気を供給するカスケードシステムがあります。 分析が終わったコアを定温保管(通常は4℃設定)するためのコアコンテナもこのフロアに設置されています。

コア・プロセッシング・デッキ

  • コア・プロセッシング・デッキ

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    ※この機能はYoutubeを利用しています。スマートフォンやタブレット端末でうまく見られない場合はPCで閲覧するかYoutubeアプリをダウンロードしてください。

  • 1.5 mに切断されたコアは、一つ下のフロア「コア・プロセッシング・デッキ」に運ばれます。ここでは、物性計測、ホールコアサンプリング、半裁、色や粒径、地層の傾きなどの観察・記載、微生物研究用サンプル処理などを主に行います。

    まずは、1.5 mのコアをそのまま(ホールコア)使っての計測です。コアをX線CTスキャナー(医療用と同じもの)にかけてコアの内部構造の観察を行います。この画像は、掘削によるコア内部の変形・変質のチェックにも役立ちます。次に、密度や帯磁率などの様々なセンサを使っての非破壊物性計測を行います。そして、微生物研究用や間隙水分析用などの、ホールコアでのサンプルが必要な分析のための試料の切り出しを行います。

    ホールコアでの処理が終わると、コアはコア半裁室で縦に半裁し、保存用のアーカイブハーフと試料切り出し用のワーキングハーフに分けられます。アーカイブハーフは、コアの記載や精密デジタル写真の撮影、古地磁気測定に使われます。ワーキングハーフからは、船上での物性計測や化学分析のための試料のほか、研究者が陸上に持ち帰って分析するための試料が採取されます。

ラボ・ストリート・デッキ

  • ラボ・ストリート・デッキ

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  • 上から3番目のフロアは「ラボ・ストリート・デッキ」と呼ばれ、主に化学分析や顕微鏡観察などを行います。

    切り出したホールコアを加圧して間隙水を抽出したり、固体試料を粉末化したり、微化石を抽出したりする試料処理のための設備があるほか、岩石薄片を作製するなど、試料分析前処理の部屋があります。前処理された試料は、成分分析のためICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析)やXRD(X線回折装置)、XRF(蛍光X線分析装置)などで分析され、また電子顕微鏡や偏光顕微鏡などでの観察に用いられます。

ラボ・マネジメント・デッキ

  • ラボ・マネジメント・デッキ
  • 一番下のフロア「Lab Management Deck」は、データ解析やレポート作成を行うためのオフィススペースとして整えられています。船上分析データを保管するデータサーバー、海洋掘削科学関連図書、デスクワークスペース、紙ベースのデータを閲覧するための大テーブルなどがあります。また、ディスカッションを行うためのカンファレンスルームや息抜きのためのラウンジがあります。

「ちきゅう」の研究設備

研究区画には、「ちきゅう」を特徴づける設備がたくさんあります。

X線CTスキャンラボ

船上搭載は世界初です。X線CTスキャンにより、非破壊で、コアの割れ目や空隙、密度構造を迅速に調べることができます。また、掘削による試料の変形・汚染度の確認ができます。これにより、研究目的に応じたホールコアでの試料切り出しの位置を適切に決めることができます。

古地磁気ラボ

磁気シールドルームを備えた古地磁気ラボがある研究船は「ちきゅう」だけです。研究室全体を特殊な合金で覆うことで、地磁気を遮蔽した研究室を実現しています。ここでは、コアに記録された微弱な地磁気の情報を読み取るための様々な計測を行います。

セミクリーンルーム

科学掘削船では「ちきゅう」にしかないセミクリーンルームには、ICP-MS(誘導結合プラズマ質量分析計)やICP-OES(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)等の装置が設置されています。わずかな量の試料で化学組成を調べることができます。

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