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海洋工学センター

 平成26年度から始まったJAMSTECの第3期中期計画の一年目が過ぎました。この中期計画における7つの研究開発課題のひとつである「海洋フロンティアを切り拓く研究基盤の構築」に関しては海洋工学センターが主体的に推進してきましたが、機構内各分野で取り組まれている技術開発を横断的に俯瞰でき連携の取れる体制が動きだしたと感じています。
 また、内閣府主導のもと府省連携して取り組まれている戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)のひとつである「次世代海洋資源調査技術(海のジパング計画)」においても、効率的な海洋資源調査技術の確立を目指し、海洋資源調査産業の創出に繋がる技術とすべくAUVやROVを用いた調査技術の開発と長期監視技術の開発を進めています。
 これからも一層機能を高め、研究サイドと技術サイドのニーズとシーズをより強く連携させ、また外部機関や民間企業とも協力して、新たな技術を効率的に産み出していくように努めていきます。

 さて、今月6月7日には、佳子内親王殿下にご臨席いただき、海底広域研究船「かいめい」の命名・進水式が挙行され、多くの機能を有する世界最新鋭の研究船が海に浮かびました。これから艤装工事、海上試験を経て本年度末に完成する予定ですが、研究船の完成はゴールではなくスタート台に立つことであると思います。この船で優れた成果を出すことが求められていると認識しています。
 運用中の他の研究船や、実海域で試験中の新しいAUVやROV等の潜水機器と共に、幅広い海洋研究活動に貢献して行きたいと考えております。従前の枠に捉われることなく、我々を取り巻く環境も考慮しながらこれらのフリートの運用を考えて行きます。

 昨年11月には、JAMSTECのフラッグシップというべき有人潜水調査船「しんかい6500」が完成後25年を迎えました。このままでは100年近く世界をリードしてきた日本の有人潜水船技術が消滅してしまうのではないかとの危機感を持っており、次世代有人潜水船の開発に結び付くように「しんかい12000」の構想を提案させていただきました。多くのメディアにも好意的に取り上げていただき、温かいご支援の声もいただきました。その実現を目指しながら、まずは要素技術開発に取り組んで行きたいと思っています。

 海洋工学センターは、これからも機構内外の方々と連携しつつ既存技術の的確な運用と新しい技術の開発に取り組むことと、国際的な展開も視野に入れて日本の海洋技術の進展に貢献することを目指して行きます。期近な成果を産み出すことと将来に繋げる技術の芽を育てること、そして何より次の世代を担う人材を育てることが私達の使命であると心して邁進してまいります。
 どうか皆様の一層のご指導とご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

 

平成27年6月

海洋工学センター長

磯﨑 芳男

 

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