
平成23年度の独立行政法人海洋研究開発機構(以下、「機構」という。)が運航する「みらい」研究航海の実施にあたり、平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震とこれに伴う福島第1原発事故による海洋環境への影響を勘案し、「みらい」研究航海(MR11-08)の観測海域を変更して、放射能に関する観測研究課題の追加公募を以下のとおり行います。
東日本大震災後のモニタリング調査等により、海域における放射性物質の拡散が予測されており、今後は、広域的な海域モニタリングの実施が求められている。 太平洋に流れ出た放射性物質は、黒潮の影響により一度は日本沿岸から東へ離れるものの、引き続き海流の影響により南へ拡散する可能性がある。それらの放射性物質が通ると予想される経路上で高精度かつ信頼性のあるデータを得ることにより、広範囲における、より正確な放射性物質の拡散状況を知ることができると同時に、環境に対する影響評価が可能となる。
そこで、インド洋において観測を計画していたMR11-08航海の観測線を、日本から黒潮を横切り赤道に至る観測線に移し、従来の目的である「地球温暖化と関連の深い人為起源CO2と熱の輸送と蓄積とそれらの変動を太平洋とインド洋を中心に定量的に把握」するための観測とあわせて、放射性物質拡散による海洋環境変化評価のための海洋観測を実施する。なお、変更後の観測線は3回目の観測となり、輸送量や蓄積量の微小な変化を見積ることができ、当初予定の観測と同様の成果が期待できる。
*今後の調整により日程・寄港地等が変更になる可能性もありますので、ご了承ください。
| 船舶: | みらい |
| 航海番号: | MR11-08 Leg.2およびLeg.3 *Leg.1は募集対象ではありません。 |
| 主要課題名: | 海洋大循環による熱・物質輸送とその変動についての研究 |
| 主要課題提案者:村田 昌彦(海洋研究開発機構) | |
| 日程: | Leg.2 平成23年12月21日(パラオ)〜平成24年1月9日(グアム) Leg.3 平成24年1月11日(グアム)〜2月8日(関根浜) |
| 観測の概要: |
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| 追加可能乗船者数:Leg.2およびLeg.3ともに若干数 | |
| 調査海域: | 北太平洋西部。北海道からパプアニューギニアに至る概ね東経149度に沿った海域(図1参照) |
![]() 図1:観測線(予定) | |
| *なお、本調査海域には、パプアニューギニア、ミクロネシア、USAの排他的経済水域が含まれており、これらの海域では、観測内容によっては実施できない可能性がありますので、予めご了承ください。(図2参照) | |
![]() 図2:排他的経済水域と観測線(予定) | |