2022年6月26日までの黒潮「短期」予測 (2022年6月8日発表)

高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、

を行っています。

ここでは6月26日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した2022年6月6日・6月16日・6月26日の黒潮の状態です。水位0.3mの位置に太線を黒潮の流軸の推定値として加えています。

黒潮大蛇行(A)が続いています(長期予測も参照)。南端から渦が大きくちぎれると予測されています。

九州東岸にある小蛇行(D)が東に移動するにつれて、その東(C)と西(D)では接岸すると予測しています。

全体的に夏に向けて水温が上昇していきます。

図4は6月6日午前9時から6月26日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。

FIg1

図1: 2022年6月6日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C)。1度毎の等温線も薄く加えた。黒太線は日平均海面水位0.3mの等値線で、黒潮流軸の指標。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

Fig2

図2: 図1に同じ。ただし6月16日午前9時の予測値。

 

Fig3

図3: 図1に同じ。ただし6月26日午前9時の予測値。

 


図4: 2022年6月6日午前9時から6月26日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。黒太線は日平均海面水位0.3mの等値線で、黒潮流軸の指標。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。




JCOPE-T DAは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測研究センター(EORC)と共同で、土曜日を除く毎日更新を行っています(解説参照)。