new2026年8月4日までの黒潮「短期」予測 (2026年7月15日発表)

  • JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
  • JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)

を行っています。

ここでは8月4日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した7月15日・7月25日・8月4日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島の北を流れています(C, 図1)。 房総半島に黒潮が近づき、伊豆半島ではやや離れています(B, C)。潮岬(E)、室戸岬(F)では黒潮が接岸しています。九州南東では小蛇行が見られます(H)。小蛇行が四国に近づくことで、足摺岬(G)では離岸しています。

潮岬(E)では接岸が続く見込みです(図2~3)。小蛇行は下流に移動すると予測されていますが、減衰していきます。そのため室戸岬での離岸は小さく(F, 図2)、足摺岬では黒潮が接岸していきます(G)。

黒潮は八丈島に近づきますが、八丈島の北を流れる接岸流路が続くと予測しています(図3, C)。房総半島でも接岸が続きます(B)。伊豆半島ではいったん黒潮が近づくと予測しています(図2)。

真夏に向けて水温が全体的に上昇します(図1~3、図5参照)。

図4は7月15日午前9時から8月4日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2026年7月15日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度ごとの等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1と同様。ただし2026年7月25日午前9時の予測値。

 

図3: 図1と同様。ただし2026年8月4日午前9時の予測値。

 

図4: 2026年7月15日午前9時から8月4日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト: 水温の上昇

図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された7月7日と7月14日の海面水温です。

真夏となり、この一週間で全体的に水温が上昇しています。

Fig5
図5: 人工衛星「ひまわり」で観測された2026年7月7日(リンク)と7月14日(リンク)の一日平均海面水温(①で指定)。色の範囲を15~31度とした(②で指定)。

 



JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。