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2025年5月6日までの黒潮「短期」予測 (2025年4月17日発表)

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高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、

を行っています。

ここでは5月6日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した4月16日・4月26日・5月6日の黒潮の状態です。

黒潮大蛇行(A)が続いています(図1, 長期予測も参照)。

蛇行は東西に狭い形になっており、安定さを欠いています。今週の長期予測のように渦ちぎれるか、図1～3のように渦がちぎれず大蛇行が保たれるかで、予測が大きくことなります。図1は現実の東西幅が狭く南に大きくのびている蛇行を過小評価しており、渦は長期予測のようにちぎれる可能性が高そうです。

図4は4月16日午前9時から5月6日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2025年4月16日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度毎の等温線も薄く加えた。青丸(●)が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1に同じ。ただし2025年4月26日午前9時の予測値。

 

Fig3
図3: 図1に同じ。ただし2025年5月6日午前9時の予測値。

 


図4: 2025年4月26日午前9時から5月6日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト: ちぎれそうな大蛇行

図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された4月16日の海面水温です。

黒潮大蛇行は、DとBの部分が近づいており、それより南のAの部分が渦としてちぎれそうです。以前の渦のちぎれ(A’)に続いて、再び渦がちぎれるかが今の注目点です。

Fig5
図5：2025年4月16日ー日平均の人工衛星「ひまわり」観測の海面水温(色)(①で指定)。水温の色の範囲の色の範囲を10～25度とした(②で指定)。

 


JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。