new2026年3月17日までの黒潮「短期」予測 (2026年2月26日発表)

  • JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
  • JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)

を行っています。

ここでは3月17日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した2月25日・3月7日・3月17日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島付近をやや南に流れています(図1 C)。 房総半島からは離れています。潮岬(E)、室戸岬(F)、足摺岬(G)で黒潮が接岸しています。九州南東では小蛇行が見られます(H, 図5も参照)。

黒潮は八丈島付近を南北に動きそうです(図2~3)。房総半島では黒潮の離岸が続くと予測していますが暖水が断続的に近づきそうです(A,B 図2~3)。東海沖でも黒潮からの暖水の分岐がみられそうです(D)。潮岬(E)と足摺岬(G)では接岸が続く見込みです。室戸岬(F)ではやや離岸する時期がありそうです(図2)。小蛇行は北に移動する予測です(H)。

図4は2月25日午前9時から3月17日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2026年2月25日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度ごとの等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1と同様。ただし2026年3月7日午前9時の予測値。

 

Fig3
図3: 図1と同様。ただし2026年3月17日午前9時の予測値。

 


図4: 2026年2月25日午前9時から3月17日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト: 九州南東の小蛇行

図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された2月25日の海面水温です。

九州南東で、黒潮が冷水渦(A)の影響を受けつつ、小蛇行(B)している様子がうかがえます。足摺岬では接岸しています。

Fig5
図5: 2月25日の日平均の人工衛星「ひまわり」観測による海面水温(色)(①で指定)。水温の色の範囲を10~25度とした(②で指定)。

 



JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。