- JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
- JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)
を行っています。
ここでは7月21日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した7月1日・7月11日・7月21日の黒潮の状態です。
黒潮は八丈島の北を流れています(C, 図1)。 房総半島・伊豆半島に黒潮が近づいています(B, C)。潮岬(E)、室戸岬(F)では黒潮が接岸しています。九州南東では小蛇行が見られます(H)。小蛇行が四国に近づくことで、足摺岬(G)では離岸しつつあります。伊豆半島に黒潮が近づくことで(C)、相模湾には暖水が入り(図5も参照)、東海沿岸では西に海水が流れやすくなっています。
潮岬(E)では接岸が続く見込みです(図2~3)。小蛇行は下流に移動する予測です(H)。小蛇行が近づいてくるタイミングで室戸岬で離岸してくると予測しています(図3, F)。
黒潮は八丈島に近づきますが、八丈島の北を流れる接岸流路が続くと予測しています(図3, C)。房総半島でも接岸が続きます(B)。伊豆半島では黒潮が離れると予測しています。
夏に向けて水温が全体的に上昇します(図1~3)。
図4は7月1日午前9時から7月21日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。



図4: 2026年7月1日午前9時から7月21日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 台風通過前と通過後の黒潮
図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された台風8号、7号通過前の海面水温(6月21日、左)と台風通過後の海面水温(6月29日、右)を比較しています。
台風によって水温が大きく低下したような海域は見当たりません。相模湾近くでは黒潮が近づくことで水温が高くなっています。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。
2026年7月21日までの黒潮「短期」予測 (2026年7月1日発表)