new2026年9月1日までの黒潮「短期」予測 (2026年8月12日発表)

  • JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
  • JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)

を行っています。

ここでは9月1日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した8月12日・8月22日・9月1日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島の北から八丈島付近を流れています(C, 図1)。

黒潮は、房総半島からやや離れ、伊豆半島からも離れています(B, C)。潮岬(E)、室戸岬(F)、足摺岬(G)では黒潮が接岸しています。東海沖では、黒潮から分岐して沿岸に向かう流れがあります(D)。

潮岬(E)から足摺岬(G)では接岸が続く見込みです(図2~3)。

黒潮は八丈島に近づきますが、八丈島の北を流れる接岸流路が続くと予測しています(図3, C)。房総半島に黒潮が近づく予測になっています(図3)。伊豆半島と黒潮の距離は広がりそうです。

図4は8月12日午前9時から9月1日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2026年8月12日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度ごとの等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1と同様。ただし2026年8月22日午前9時の予測値。

 

図3: 図1と同様。ただし2026年9月1日午前9時の予測値。

 


図4: 2026年8月22日午前9時から9月1日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト: 北に伸びる暖水

図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た海面水温で、人工衛星「ひまわり」による8月12日の観測値です(右)。

黒潮は房総半島付近で本州を離れ、黒潮続流として北東に流れています。現在はかなり北上し、岩手県の緯度ぐらいまで達しています。日本海でも高い水温が北に伸びている様子があり、水温が高くなっているのがうかがえます。

Fig5
図5: 人工衛星「ひまわり」による海面水温(色と等値線、①で指定)の8月12日一日平均の観測値(リンク)。色の範囲を20~31度とした(②で指定)。

 



JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。