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HPCI戦略プログラム分野3

用語解説

HPCI戦略プログラム分野3の研究内容に関する基礎用語をお届けします。

地震津波について

  地震が起こるのはなぜ?

  地震は地下で起きる岩盤の「ずれ」により発生する現象です。 では、なぜこのような現象が起きるのでしょうか。硬い物に何らかの力がかかり、それに耐えられなくなると、ひびが入ります。地下でも同じように、岩盤に力がかかっており、それに耐えられなくなったときに地震が起こる(岩盤がずれる)のです。
■出典:
気象庁ホームページ|地震発生のしくみ
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html



  プレートとは?

  世界中の地震の発生場所を見ると、細長く帯状に配列しています。この帯がプレートとプレートの境界に相当し、世界は10数枚の主なプレートで隙間なく覆われています。地球の半径約6,400kmに比べて、プレートは、厚さ10~100km程度の板のように見えるので、英語で板を意味するプレート(plate)と呼ばれています。それぞれのプレートは動いていて、その境界ではプレートどうしが衝突したり、一方のプレートの下にもう一方のプレートが潜り込んだり(沈み込んだり)しています。そのときにプレートにかかる力が原因となって地震が発生します。なお、プレートの中央部ではほとんど地震は発生していません。
■出典:
気象庁ホームページ|プレートとは何ですか? http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html#5

プレートの参考写真
■出典:
気象庁ホームページ|地震発生のしくみ http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/jishin/about_eq.html



  断層とは?

  地震は、地下の岩盤が周囲から押されることによってある面を境としてずれる現象のことをいいます。このずれを断層といいます。通常、地層は水平に堆積しています。地震による岩盤のずれによって、この層を断ち切るためにこのように呼ばれています。断層は面的な広がりがあり、断層面といいます。震源の深さが地表に近くなると断層が地表にまで現れることがあり、兵庫県の淡路島の野島断層や岐阜県本巣市の根尾谷断層が有名です。
■出典:
気象庁ホームページ|断層とは何ですか? http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq7.html#3

断層の参考写真
■出典:
気象庁ホームページ|発震機構解と断層面http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/mech/kaisetu/mechkaisetu2.html



  マグニチュードと震度の違いは?

   「マグニチュード」は、地震そのものの大きさ(規模)を表すものさしです。一方「震度」は、ある大きさの地震が起きた時のわたしたちが生活している場所での揺れの強さのことを表します。  マグニチュードと震度の関係は、例えば、マグニチュードの小さい地震でも震源からの距離が近いと地面は大きく揺れ、「震度」は大きくなります。また、マグニチュードの大きい地震でも震源からの距離が遠いと地面はあまり揺れなく、「震度」は小さくなります。

マグニチュードと震度の参考写真
■出典:
国土交通省 四国地方整備局|マグニチュードと震度の違いは? http://www.skr.mlit.go.jp/bosai/bosai/tounannkai/kisochishiki/tunamikankei/
magunicyuudo/magunicyuudo.html



  津波とは?

  海底下で大きな地震が発生すると、断層運動により海底が隆起もしくは沈降します。これに伴って海面が変動し、大きな波となって四方八方に伝播するものが津波です。

津波の参考写真
■出典:
気象庁ホームページ|津波発生と伝播のしくみ http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tsunami/generation.html



  津波の増幅とは?

  津波の高さは海岸付近の地形によって大きく変化します。さらに、津波が陸地を駆け上がる(遡上する)こともあります。 岬の先端やV字型の湾の奥などの特殊な地形の場所では、波が集中するので、特に注意が必要です。 津波は反射を繰り返すことで何回も押し寄せたり、複数の波が重なって著しく高い波となることもあります。 このため、最初の波が一番大きいとは限らず、後で来襲する津波のほうが高くなることもあります。

津波の増幅の参考写真
■出典:
気象庁ホームページ|津波発生と伝播のしくみ http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tsunami/generation.html



  波浪と津波の違いとは?

  海域で吹いている風によって生じる波浪は海面付近の現象で、波長(波の山から山、または谷から谷の長さ)は数メートル~数百メートル程度です。一方津波は、地震などにより海底地形が変形することで周辺の広い範囲にある海水全体が短時間に持ち上がったり下がったりし、それにより発生した海面のもり上がりまたは沈みこみによる波が周囲に広がって行く現象です。

<津波>
津波の参考画像
<波浪>
波浪の参考画像
■出典:
気象庁ホームページ|津波について http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq26.html#tsunami_4