新卒採用サイト

職員紹介

研究プラットフォーム運用開発部門 運用部特殊機器グループ

技術系

研究プラットフォーム運用開発部門
運用部特殊機器グループ

2014年 入社

豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 環境・生命工学専攻 修了
研究内容:大学・大学院では、無機材料科学とナノ材料科学の研究を行う

PROFILE

深海探査機の運用委託先とともに整備計画を策定し、調査航海へ向けて準備を行っている。また、研究者の要望へ応えるため探査機の機能の改良を行い、その機能を確認するために船へ乗ることもある。

CAREER STEP

  • 2014年度
    運航管理部 探査機運用グループへ配属
  • 2017年度
    日本海洋事業株式会社 深海技術部へ出向
  • 2019年度
    帰任、運用部 特殊機器グループへ配属
  • 現在に至る

志望動機

JAMSTECは就活を始めてから知りました。たまたま就職情報サイトの検索に引っかかったのがきっかけです。並んだ企業名の中に“独立行政法人海洋研究開発機構”という文字列があり、「漢字多いな、何屋さんなの?」と気になり調べること。そこには「しんかい6500」が目に入って「あ、これは何かで見たことがあるぞ」と。
そこからは自分のこれまでを振り返りました。小学生のころから水生昆虫とか水辺の生き物が好きだし海が舞台の映画も印象に残っているなとか、高専で機械系のことを学んだし、大学では化学系もかじったからJAMSTECでは探査機と研究者を繋ぐ役割を果たせるかもしれないなとか。そんなことを考えているうちにJAMSTEC沼に片足を取られたのかもしれません。
当時は「すべてがJAMSTECに繋がった!」などと思っていましたが、ただ都合よく自分の経験から拾い上げただけかもしれません。

現在の仕事

探査機の運用に関わる調整と、探査機をより使いやすくするための改良(機能向上と呼んでいます)に関わる業務を行っています。
探査機の整備や運用は業務委託していますが、探査機をより良い状態で調査航海へ送り出せるように委託先と共に整備計画を立てています。日頃の整備作業に加わることはあまりありませんが、航海が近づくと研究者から「こういう調査をしたい、そのためにこの装置を載せたい」という要望が出てくるので、委託先へ伝えてどうやったら実現できるかを考えます。そのままでは実現できないとなれば探査機の改良が必要になるので、仕様書を書いて外注するか、自分の手でやるか、部署のお財布と相談しながら行っています。また、大きな改良を行ったときは、不具合がないかを確認するために調査航海より前に試験のための航海を行います。この試験航海に乗船して、探査機の健全性を確認することも私の仕事です。

やりがい

船に乗るのも仕事だと書きましたが、私は乗り物酔いをします。船も例外ではありません。探査機の試験航海は1週間前後ですが、乗船して二日目には「降りたい!」と思っています。朝から晩まで吐き気との闘いですが、事務所で会議ばかりの管理職よりはいいかもしれません。たまに調査航海に乗船することもありますが、その時は普段見えにくい研究成果を目の前で見られるのでちょっぴり嬉しくなります。
仕事のやりがいというものを考えたことはありませんが、自分の働きが少しだけ研究に貢献しているところはやりがいと言えるのかもしれません。でも、やりがいがあるからといって辛い仕事が楽になるわけでも上手くいくわけでもないと思います。船酔いで辛いときは大人しく酔い止めを飲みましょう!

  • 今後の夢

    陸上からでも探査機を遠隔操縦できるようにして、より効率的に調査を行えるシステムの開発とかなんとか技術系なら書くところですが、最近は海に関することをもっと外へ発信していきたいなと考えています。人材の育成!獲得!というような意識の高さはなくて、誰だって自分のやっていることを誰かに知ってもらえたら嬉しいでしょ?という程度の話です。深海へはまだそう簡単に手は届かないけれど、人になら届くかな、伸ばしてみようかな、繋いだ手はもっと遠くに届くのかな、そういう気持ちでいます。まだ、何も、実行できていませんが。
    でも、本当に深海がもっと身近になったらいいですね。それこそ自分の家から探査機を遠隔操縦できるようになれば船酔いの心配もありません!

※インタビュー内容は2021年2月時点のものです。

top