2015年をアニメーションで振り返る

今回は昨年2015年の海流の変化をアニメーションで振り返ってみます。昨年の出来事については、2015年12月18日号解説「今年の5大ニュース」も参考にしてください。

1つめの動画は、黒潮予測でおなじみの図を、1年間まとめたものです。2015年は、1月に離岸流路発達が発達、2月末と5月末の一時的に一時的に離岸が小さくなり、6-7月に接岸流路へ移行しました。その後、8月に離岸流路に戻り、11月から一時的に接岸流路になった後、12月末に再び離岸流路になりました。

図1: 2015年1月1日から12月31日までの黒潮のアニメーション。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。JCOPE2で計算した海面高度(色)と海面流速の再解析値(観測をとりこんで現実に近いと考えられる推測値)から作成。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。

 

2つめの動画は、範囲を日本周辺に広げています。この動画では、温度の高い水を暖色、温度の低い水を寒色で表現しています。また、流速の強いところは明るくして目立たせ、流速の弱いところは暗くして目立たなくしています。流れの強い暖流である黒潮は赤っぽいくっきりした流れとして見え、寒流である親潮は紫色っぽい流れとして見えています(※1)。上で述べた黒潮の変化に加えて、冬より夏のほうが水温が高いこと、2015年の5月以降は親潮の冷たい流れが南に入りこみにくくなっていることなどに注目して見てみてください。

図2: 2015年1月1日から12月31日までの日本周辺の海流のアニメーション。海面温度を暖色・寒色、流れの強さを明るさで表現(※1)。JCOPE2の再解析値から作成。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。

 

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※1
流速と温度に対する色の対応は図3の通り。海洋研究開発機構の松岡大祐氏の手法を応用しました。

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図3: 流速と温度に対する色の対応。

 


美山 透

海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。