「ちきゅう」のための海流予測 (1) 予告

海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」は、紀伊半島沖熊野灘で、3月26日~4月27日に海底掘削を行う予定です。

期間 平成28年3月26日~平成28年4月27日 (気象条件や調査の進捗状況によって変更の場合があります。)
海域 紀伊半島沖熊野灘
プレスリリース http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/20160318_2/

 

掘削を行うには、「ちきゅう」は海に対して静止状態である必要があります。一方で、「ちきゅう」が掘削を行う地点は、3月18日号「潮岬沖の黒潮急加速」で解説したように、黒潮の流れが強い場所です。図1はその解説の図1の流速図に、「ちきゅう」の掘削予定地点を重ねた図です。強い黒潮は「ちきゅう」が位置を保つのを難しくします(※1)。

そこで、わたしたちJCOPEグループは「ちきゅう」のために、海流予測情報を提供します。「黒潮親潮ウォッチ」でも、通常の更新に加えて、掘削期間中は「ちきゅう」のための海流予測の解説を随時行う予定です。今回の予測のために、新しい予測手法も準備しており、それについても解説する予定です。

海の一地点の海流予測をするのは難しい挑戦ですが、様々な予測のための情報、予測の注目ポイント、「ちきゅう」の海流との闘い等の点に注目してみてください。

Fig1

図1: 2016/3/18号解説「潮岬沖での黒潮急加速」の図1の流速図に地球の掘削予定地点を黒丸(●)で重ねた。

 


 

※1
参考: National Geographic 日本版【連載】海の研究探検隊 JAMSTEC File8 巨大探査船「ちきゅう」を動かす3人の男  第2回「ちきゅう」、南海トラフで黒潮と闘う

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美山 透
海の変化は、漁業、海運、エネルギー、天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。