4月2日から6月9日の予測(4月8日発表)

現在、黒潮は八丈島に近づいています。黒潮が四国・足摺岬と紀伊半島・潮岬で接岸し、四国・室戸岬で離岸しています。房総半島で黒潮が接岸しています。
黒潮流路は、一時的に八丈島の南を流れる離岸流路的な状況になりますが、その後は八丈島の北を流れる接岸流路傾向で推移すると予測しています。沿岸では、小刻みな離岸と接岸の繰り返しが起こるようになりそうです。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した4月2日と4月8日の黒潮の状態です。離岸傾向h(※1)の接近より、黒潮が八丈島に近づいています(図1,2)。

房総半島では、離岸傾向fにより黒潮が離岸していましたが(図1)、接岸傾向gの下流への移動により接岸しています(図2)。

離岸傾向jが下流に移動し、四国・足摺岬が接岸し、室戸岬で離岸しています(図2)。紀伊半島・潮岬では接岸していますが(図1)、離岸傾向jが達しつつあります(図2)。

※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットf,g,,で図示しています。赤字g,i,が接岸傾向で、青字f,h,,が離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図4まで共通で(前号とも共通ですが、小刻みな変動が増えているので新たにアルファベットを振り直した部分もあります)、同じアルファベット、例えば接岸傾向kが、上流から下流に移動していることをしめしています。

 

Fig1

図1: 4月2日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 4月8日の予測値。


予測

図3と図4は4月17日と6月9日の予測です。

伊豆諸島付近で、離岸傾向hのために一時的に八丈島の南を流れる離岸流路的な状況になりますが(図3)、離岸傾向hの通過後は八丈島の北を流れる接岸流路傾向で推移すると予測しています

離岸傾向jの下流への移動により、図2と図3の間の時期に、紀伊半島・潮岬で離岸すると予測されます。

黒潮上では、小刻みな離岸傾向と接岸傾向が発達し(図3,4)、沿岸での離岸と接岸の繰り返しが起こりそうです。

図5は4月2日から6月9日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 4月17日の予測値。

 

Fig4

図4: 6月9日の予測値。

 


図5: 4月2日から6月9日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。

 

※3 2016/3/28「ちきゅう」のための海流予測 (3) 3月28日現在の見通しも参照。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。