2023年4月17日までの黒潮「長期」予測(2023年2月15日発表)

黒潮大蛇行が始まって 5年目7か月目になり、過去最長期間になっています。大蛇行は継続する予測です。

高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、

を行っています。

ここでは4月17日までのJCOPE2Mによる長期予測を解説します。長期予測では、黒潮大蛇行の予測がテーマです。

予測

図1は2023年2月6日の状態の推測値、図2・3は3月17日・4月17日の予測です。

黒潮は大蛇行状態が続いています(図1, C)。2017年8月に始まった黒潮大蛇行は今月で期間が5年7か月目になっており、観測史上最長になっています(「黒潮大蛇行が観測史上最長期間に」)。一時的に渦がちぎれる可能性がありますが(図4参照)、大蛇行は継続する予測です。

八丈島()の北を通過する黒潮流路(B)が続く見込みですが(図1~2)、一時的に八丈島の南を流れる可能性があります(図3)。

四国・足摺岬(A)に接岸する予測になっています(図2~3)。九州南東では黒潮が離れる流路になると予測しています(図2~3)。

図4は、2023年2月6日から3月17日までの予測をアニメーションにしたものです。

fig1

図1: 2023年2月6日の推測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面水位(メートル, 相対値)。赤丸()が八丈島の位置。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 図1に同じ。ただし2023年月3月17日の予測値。

 

 

Fig3

図3: 図1に同じ。ただし2023年4月17日の予測値。

 


図4: 2023年2月6日から4月17日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。



JCOPE2Mは4日毎に更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。