高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
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- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
を行っています。
ここでは12月18日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2・3はJCOPE-T DAで計算した11月19日・12月2日・12月9日の黒潮の状態です。
黒潮大蛇行(A)が続いています(図1, 長期予測も参照)。
足摺岬に近かった黒潮は(図1D) 、室戸岬に近づきつつ、四国から離れつつあるようです(図2~3, 図5も参照)。
冬になるにつれて全体的に水温が低下します。A→B→Cと蛇行や、B地点で西向きに分岐する流れは続きますが、水温は下がります。
図4は11月19日午前9時から12月9日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。



図4: 2024年11月19日午前9時から12月9日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 四国付近の黒潮
JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイト (「JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトがリニューアル」)から特徴的な図を毎週紹介します。黒潮親潮ウォッチは1週間に一回の更新ですが、海中天気予報のサイトではほぼ毎日予測が更新されます。
図5は人工衛星「ひまわり」で観測された11月20日の海面水温です。
海面水温からは、足摺岬の南東あたりで黒潮がもっとも近いこと、そこから渦を巻いてに暖水が岸に近づいている(図に加えた矢印)がうかがえます。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。