高分解能予測JCOPE-T DAの開始にともない、
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- JCOPE-T DAによる短期予測(20日先)
- JCOPE2Mによる長期予測(2か月先)
 
を行っています。
ここでは2月23日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。今週は計算機のメインテナンスのために5日だけ先までの予測です。
短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。
現状と予測
図1・2はJCOPE-T DAで計算した2月18日・2月23日の黒潮の状態です。
黒潮大蛇行(A)が続いています(図1, 長期予測も参照)。蛇行の根本のBとDの部分が近づいて、くびれた形をしています(図4も参照)。
BとDがくっついて、黒潮がショートカットし、D→B→Cと流れ、蛇行が小さくなる可能性があります。現時点では、そのようなことはおこらず、蛇行が維持されると予測しています(図2)。ただ今後は予測が変化する可能性があります。
図3は2月18日午前9時から2月23日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。


図4: 2025年2月18日午前9時から2月23日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。
今週のハイライト: 大蛇行から渦がちぎれるか?
JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイト (「JAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトがリニューアル」)から特徴的な図を毎週紹介します。黒潮親潮ウォッチは1週間に一回の更新ですが、海中天気予報のサイトではほぼ毎日予測が更新されます。
図5は2月11日の人工衛星「ひまわり」で観測された海面水温です。
黒潮大蛇行の南端BとDのの部分が近づいています。今後、BとDがくっつき、Aの部分が冷水渦としてちぎれるかどうかが注目点です。

JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。
 
 
 
					