new2026年2月10日までの黒潮「短期」予測 (2026年1月21日発表)

  • JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
  • JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)

を行っています。

ここでは2月10日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した1月21日・1月31日・2月10日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島の南を流れています(図1 C, 図5も参照)。 黒潮は房総半島から離れています(B)。潮岬(E)、室戸岬(F)、足摺岬(G)で黒潮が接岸しています。

黒潮の沿岸側には、西向き(B)や北西向き(D)の暖水の分岐が見られます。

黒潮はしばらくは八丈島を南北に動きながら近くを流れると予測しています(図2~3)。房総半島では黒潮が離岸する予測です(A,B 図2~3)。潮岬(E)では接岸が続く見込みです。室戸岬(F)では接岸、足摺岬(G)では接岸からやや離岸すると予測されています。

真冬に向けて全体的に水温が下がっていきます(図1~3)。

図4は1月21日午前9時から2月10日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2026年1月21日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度ごとの等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1と同様。ただし2026年1月31日午前9時の予測値。

 

Fig3
図3: 図1と同様。ただし2026年2月10日午前9時の予測値。

 


図4: 2026年1月21日午前9時から2月10日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト: 黒潮が大蛇行していた去年との比較

図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見た、人工衛星「ひまわり」で観測された去年(左)と今年(右)の1月20日の海面水温です。

黒潮はやや蛇行し、黒潮の暖水が八丈島の南にあります(右)。しかし、大蛇行であった去年に比べれば蛇行はずっと小さいです。紀伊半島の南で大きく黒潮が離岸しているのも大蛇行の特徴です。

黒潮が近づいている四国南岸で今年の方が水温が高くなっている一方、東海沖では今年は水温が下がっています。

Fig5
図5: 2025年(左 リンク)と2026年(右 リンク)の1月20日一日平均の人工衛星「ひまわり」観測の海面水温(色)(①で指定)。水温の色の範囲を5~25度とした(②で指定)。

 

 



JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。