new2026年9月29日までの黒潮「短期」予測 (2026年9月10日発表)

  • JCOPE-T DAによる短期予測 (20日先)
  • JCOPE3Mによる長期予測 (2か月先)

を行っています。

ここでは9月29日までのJCOPE-T DAによる短期予測を解説します。短期予測では、黒潮の沿岸への影響がテーマです。

現状と予測

図1・2・3は、JCOPE-T DAで計算した9月9日・9月19日・9月29日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島の北を流れています(C, 図1)。

黒潮は、房総半島からやや離れ、伊豆半島に近づいています(B, C)。潮岬(E)、室戸岬(F)、足摺岬(G)、九州東岸(H)では黒潮が接岸しています。

南には台風の影響で水温が低下している海域があります(I)。

潮岬(E)から足摺岬(G)では接岸が続く見込みです(図2~3)。

黒潮は八丈島に近づきますが、八丈島の北を流れる接岸流路が続くと予測しています(図3, C)。

伊豆半島に黒潮が近づき、東海沿岸を西向きに暖水が流れやすい状況がしばらく続きます。(図2, C)。その後は黒潮が離れそうです(図3)。房総半島では黒潮が近づくと予測しています(図2~3, B)。

低下した水温が広範囲に広がると予測しています(図2, I)。

図4は9月9日午前9時から9月29日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間ごとの図でアニメーションにしています。

Fig1
図1: 2026年9月9日午前9時の予測値。矢印(ベクトル)は海面近くの流れの向き(メートル毎秒, 長いほど速い流れ)、色は海面温度(°C) 。1度ごとの等温線も薄く加えた。青丸()が八丈島の位置。クリックすると拡大します。

 

図2: 図1と同様。ただし2026年9月19日午前9時の予測値。

 

図3: 図1と同様。ただし2026年9月29日午前9時の予測値。

 


図4: 2026年9月9日午前9時から9月29日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。

今週のハイライト: 塩分の低下

図5はJAXAひまわりモニタ・海中天気予報のサイトで見たモデルによる塩分の推定値で左が9月1日、右が9月9日です。

最近の大雨続きにより、川から淡水が流れ込み、沿岸で塩分が低下していると推定しています(左~右)。

Fig5
図5: JCOPE-Tによる9月1日20時(左、リンク)と9月9日20時(右、リンク)の塩分(色、①で指定)の推定値。色の範囲を32~35とした(②で指定)。

 



JCOPE3Mは水平1/12度の分解能で2か月先までの予測を行っています。予測は毎日更新されています。