中央北極海 (公海)の海洋環境・生態系を保護するのに十分な知識を蓄積し、水産資源の保存・持続可能な利用を目的として、中央北極海漁業協定が 2021年6月25日に発効した。2024年4月には、本協定下の科学者グループ (Scientific Coordinating Group)によって科学調査・監視の共同プログラムの「実施計画」が作成された。「実施計画」では、国際連携 (Synoptic Arctic SurveyやDistributed Biological Obsevatory)の下にJAMSTECが中心になって行った観測の結果 (1,2)から、2040年頃までを視野に入れた今後の観測で鍵となる重点海域が設定された。その海域は、低酸素化・酸性化が進んでいることから、海洋生態系や水産資源への影響が危惧される。
(1)https://www.jamstec.go.jp/e/about/press_release/20231102/
(2)https://www.jamstec.go.jp/e/about/press_release/20160429/
参加についての問合せ先:
北極環境変動総合研究センター 北極海洋環境研究グループ
朴 昊澤 park(at)jamstec.go.jp