2015/10/31から2016/1/7の予測(11/6発表)

現在、黒潮が八丈島に接近しています。房総半島に黒潮が近づいています。
黒潮が八丈島の南を流れる離岸流路が継続・発達すると予測しています。九州東岸から和歌山・潮岬にかけての接岸と離岸の変動は弱まりそうです。

現状

図1と図2はJCOPE2で計算した10月31日と11月6日の黒潮の状態です。接岸傾向g(※1)の伊豆諸島への接近とともに、黒潮が八丈島に接近しています(図1,2)。黒潮が八丈島の南を流れる離岸流路が続いていますが、10月23号解説で気になる点として可能性を指摘したように、以前の予測よりも接岸傾向gの発達が大きく、黒潮の位置が本州に近づいています。

黒潮は、房総半島で離岸してましたが(図1,離岸傾向d)、岸に近づいてきています(図2, 接岸傾向e)。

四国・足摺岬から和歌山・潮岬にかけては、接岸・離岸傾向の波が小さくなってきています。先週、潮岬付近にあった接岸傾向i(図1)が、11月6日には存在を確認できなくなっています。

※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットb,c,d,,,で図示しています。赤字e,g,が接岸傾向で、青字d,f,,が離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図3まで共通(前号とも共通)で、同じアルファベット、例えば接岸傾向gが、上流から下流に移動していることをしめしています。

Fig1

図1: 10月31日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 11月6日の予測値。

 

予測

図3と図4は11月23日と来年1月7日の予測です。

接岸傾向gが通過したあと、離岸傾向hの接近と発達により、黒潮は、離岸流路が再び発達し、八丈島の南を大きく離岸して流れるようになると予測しています(図3,4)。

四国・足摺岬から和歌山・潮岬にかけては、離岸・接岸傾向の波が小さくなってきており、変動が小さめになりそうです(図3,4)。

図5は10月31日から来年1月7日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 11月23日の予測値。離岸傾向jは存在が確認できない。

 

Fig4

図4: 2016年1月7日の予測値。離岸・接岸傾向の波が小さくなり、図3から図4への移動の追跡が難しいため、離岸・接岸記号は略。

 

 


図5: 10月31日から2016年1月7日までの予測のアニメーション。クリックして操作して下さい。途中で停止することもできます。


JCOPEの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照下さい。
より専門的な分析に関しては Kuroshio/Oyashio Watch(英語)をご覧下さい。


美山 透

海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。