2016年10月31日から2017年1月5日の予測(11月5日発表)

黒潮は八丈島の南を通り、S字型を描いて流れています。房総半島で接岸しています。黒潮流路は八丈島付近を南北に移動しそうです。

図1と図2はJCOPE2の改良版であるJCOPE2Mで計算した10月31日と11月5日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島の南を流れた後(離岸流路)、東海沖を東側から回り込むよう流れ、いわゆるS字型を描いて流れています(図1,2)。

四国・足摺岬と紀伊半島・潮岬で接岸し(図1,2、接岸傾向i接岸傾向g ※1)、四国・室戸岬でやや離岸しています(図1,2、離岸傾向h)。四国の南の黒潮については、「ちきゅうのための海流予測」でも情報を提供しています。

房総半島では、接岸傾向cの接近ににより接岸しています。

Fig1

図1: 観測値を取り入れて作成した10月31日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 11月5日の予測値。

 


予測

図3・図4・図5は11月12日・11月19日・2017年1月5日の予測です。

黒潮は、八丈島付近を南北に移動しそうです。その後、長期的には再び離岸が発達する可能性があります(図5)。

房総半島沿岸では、離岸と接岸の入れ替わりが大きくなりそうです(図3,4)。

九州東岸から紀伊半島・潮岬にかけては、接岸とやや離岸の小刻みな繰り返しが続きそうです。四国の南の黒潮については、「ちきゅうのための海流予測」でも予測しています。

図6は10月31日から2017年1月5日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 11月12日の予測値。

Fig4

図4: 11月19日の予測値。

Fig5

図5: 2017年1月5日の予測値。図4から個々の離岸・接岸傾向の追跡が難しいためアルファベットは略。

 


図6: 10月31日から2017年1月5日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。


※1 接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットで図示しています。赤字c,eが接岸傾向で、青字β,dが離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図4まで共通で(前号とも共通です)、同じアルファベット、例えば離岸傾向dが、上流から下流に位置が動いていることをしめしています。



JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。