海洋予測モデルJCOPE2Mで、約2か月先までの予測を行っています。図1はJCOPE2Mによる水深100メートル[1]での5月6日の水温(色、℃)と流れ(矢印)です。赤色が黒潮の影響を受けた暖かい水温で、青色が親潮の影響を受けた冷たい水温です。親潮の影響を受けている範囲の指標として、水温5°Cに赤線を引いています。
先月に引き続き、親潮が例年の位置(青線)を越えて、南まで冷たい水を運んでいます(図1, A)。
図2、3は6月15日、7月15日の予測です。南の黒潮続流からの暖水渦が北上し、親潮の南下をふさぐ形になると予測しています。
日本海では北海道西部で暖水が平年以上に広がっており、それが続くと予測しています。
図4は2022年5月6日から7月15日までの予測をアニメーションにしたものです。
図4: 図1に対応する2022年5月6日から7月15日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。
- [1]天気の影響を受けやすい海面よりも海流の状態を反映していると考えられます。↩
黒潮親潮ウォッチでは、親潮の現状について月に一回程度お知らせします。親潮に関する解説一覧はこちらです。 JCOPE-T-DAによる短期予測はJAXAのサイトで見ることができます。 4日毎に更新されるJCOPE2Mによる親潮の長期解析・予測図はJCOPE のweb pageで見られます。親潮関係の図の見方は2017年1月18日号と2017年2月1日号で解説しています。