2017年2月2日から4月6日の予測(2月8日発表)

黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路です。四国・足摺岬で接岸、紀伊半島・潮岬でほぼ接岸、室戸岬でやや離岸しています。房総半島から黒潮が離れつつあります。黒潮流路は離岸流路が一時続いた後、八丈島の北を流れる接岸流路にいったん戻りそうです。

JCOPE2の改良版であるJCOPE2M週2回の予測を行っています。ここでは2017年2月2日から4月6日の予測を解説します。

現状

図1と図2はJCOPE2Mで計算した2月2日と2月8日の黒潮の状態です。

黒潮は八丈島の南を流れる離岸流路です[1](図1,2)。

四国・足摺岬から紀伊半島・潮岬にかけては小規模な接岸と離岸の繰り返しになっています。現在は、室戸岬でやや離岸(図2、離岸傾向n[2])、足摺岬で接岸(接岸傾向o)、潮岬でほぼ接岸になっています(図2)。

房総半島では黒潮が離れつつあります(図2、離岸傾向l)。

Fig1

図1: 観測値を取り入れて作成した2月2日の推測値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。赤丸()が八丈島の位置。海面高度が低いところは海面水温が低いおおまかな関係があります。

 

Fig2

図2: 2月8日の予測値。

 

予測

図3・図4・図5は2月15日・2月22日・4月6日の予測です。

八丈島を南を流れる離岸流路はしばらく続きますが(図3)、離岸傾向lが通過し接岸傾向mが接近すると離岸は縮小し、八丈島の北を流れる接岸流路に戻りそうです(図4)。長期的は再び離岸流路が発達する可能性があります(図5)。

房総半島には、再び近づくまで(図4、接岸傾向α)、黒潮がしばらく離れそうです(図3、離岸傾向l)。

九州東岸から紀伊半島・潮岬にかけては、接岸とやや離岸の小刻みな繰り返しが続きそうです(図3,4)。ただし、3月には九州東部に大きめの離岸(小蛇行)が発達する可能性があります(図5)。

図6は2月2日から4月6日までの予測をアニメーションにしたものです。

Fig3

図3: 2月15日の予測値。

 

Fig4

図4: 2月22日の予測値。

 

Fig5

図5: 4月6日の予測値。図4から個々の離岸・接岸傾向の追跡が難しいためアルファベットは略。

 


図6: 2017年2月2日から4月6日までの予測のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。




JCOPE2Mは週2回の更新を行っています(解説参照)。JCOPE2Mの他の予測図についてはJCOPE のweb pageでご参照ください。図の見方は連載: JCOPE2解析・予測画像の見方で解説しています。
 

  1. [1]海上保安庁は2月5日頃に八丈島の南側を流れる流路となったと判断しています(「本州南方の黒潮流路について」2017/2/6)。
  2. [2]接岸と離岸の傾向を上流から一連のアルファベットで図示しています。赤字k,m,,が接岸傾向で、青字j,l,,,が離岸傾向です。黒潮上に接岸・離岸傾向は交互にあらわれており、黒潮が波うっている様子をあらわしています。接岸・離岸傾向は黒潮の流れで下流に流されます。アルファベットは図1から図4まで共通で(前号とも共通です)、同じアルファベット、例えば離岸傾向jが、上流から下流に位置が動いていることをしめしています。