2017年12月21日から2018年1月26日の予測を検証します

毎月の月末は、過去1カ月の予測を検証する予定です[1]。今回は2017年12月27日号の、2017年12月21日から予測した2018年1月26日までの結果を検証します。

予測と実際

12月27日号では黒潮大蛇行が続くと予測しました。その予測は当たっています。

図1上段は、2017年12月21日から予測した2018年1月26日の黒潮の状態です。図1下段は、観測値を取り入れて実際に近いと考えられる1月26日の状態です。図2は、同じく予測値(上段)と実際(下段)の比較を、2017年12月21日から2018年1月26日までのアニメーションにしたものです。

12月21日の予測(図1上段)は、実際(図1下段)の黒潮大蛇行の特徴である、潮岬が継続して離岸していること、黒潮の最南下点が北緯 32 度より南に位置することを予測できていました。黒潮の蛇行の行方については、毎週の黒潮予測記事でも、気象衛星「ひまわり8号」が観測する海面水温と比較しながら検証しています。

12月27日号では、室戸岬では離岸が続き、足摺岬では接岸傾向が続くと予測していました。実際に予測通りでした(図1,2)。

房総半島では、離岸と接岸が繰り返されると予測していましたが、予測ほどは変動が大きくなかったようです(図1,2)。

予測と実際で、違っていた所と合っていたところは、図2のアニメーションでもご確認ください。

Fig1

図1: [上段]2017年12月21日から予測した2018年1月26日の予測値。[下段]観測値を取り入れて推測した2018年1月26日の解析値。矢印は海面近くの流れ(メートル毎秒)、色は海面高度(メートル)。赤は八丈島の位置。

 


図2: 2017年12月21日から2018年1月26日までの予測(上段)と実際(下段)の比較のアニメーション。クリックして操作してください。途中で停止もできます。

 

  1. [1]2017/7/12号「黒潮流路はどれくらい先まで予測できるのか」でも解説しているように、1ヶ月はある程度の精度をもって予測できる限界に近い長さです。毎月の検証では、限界に挑戦するため1ヶ月先の予測の検証をしています。仮に検証で1ヶ月先の予測が当たっていない部分があっても、たとえば1週間先の予測が外れ続けたという意味ではないことにご注意ください。

美山 透
海の変化は、漁業海運エネルギー天候など様々なことに影響します。海洋予測がもっと身近なものになるように、頭をしぼって書いています。