新しい海洋予測で見た親潮 (親潮ウォッチ2018/11)

JAXAと共同で新しい海洋予測を開始

JAXAと共同で新しい海洋予測を開始」で解説したように、海洋研究開発機構(JAMSTEC)のアプリケーションラボ(APL)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の地球観測研究センター(EORC)と共同で、日本付近の「海中天気予報」(海洋予測)を行う新しいシステム JCOPE-T DA を開始しました。

毎日更新されるJCOPE-T DAによる予測はJAXAが提供を開始した可視化サイトで見ることができます。

可視化サイトには2種類あります。図の見方は「JAXAと共同で新しい海洋予測を開始」で解説しています。

  1. 人工衛星「ひまわり」観測とJCOPE-T DAを比較するサイト
  2. JCOPE-T DAの水平分布と深さ(鉛直)方向の分布を可視化するサイト

図1は「1. 人工衛星「ひまわり」観測とJCOPE-T DAの比較するサイト」で親潮付近を見たものです。時刻は11月14日14時-15時(日本時間)の平均で、左が気象衛星「ひまわり8号」による海面水温の観測、右がJCOPE-T-DAによる推定値です。日本海から流れ込む暖かい津軽暖流にともなう暖水渦の東側を曲がりこんで、冷たい親潮の水が南下している様子がとらえられています。

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図1: 「人工衛星「ひまわり」観測とJCOPE-T DAの比較するサイト」で親潮付近を拡大した図。時刻は11月14日14時-15時(日本時間)の平均。左が気象衛星「ひまわり8号」による海面水温の観測。灰色でデータが無い場所は雲などで観測できなかった所。右がJCOPE-T-DAによる推定値(観測値を取り込んで実際に近いと考えられる値)。

12月4日までの予測

親潮ウォッチでも今後はJCOPE-T DAを使った形で解説していく予定です。図2は2018年11月18日午前9時から12月4日午前9時までの予測のアニメーションです。JCOPE-T DAは潮の満ち引きも計算しているので、1時間毎の図でアニメーションにしています。


図2: 2018年11月18日午前9時から12月4日午前9時までの1時間毎の予測のアニメーション。クリックして操作してください。全画面表示にしたり、途中で停止したりできます。


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黒潮親潮ウォッチでは、親潮の現状について月に一回程度お知らせします。親潮に関する解説一覧はこちらです。 JCOPE-T-DAによる短期予測はJAXAのサイトで見ることができます。 週に2回更新されるJCOPE2Mによる親潮の長期解析・予測図はJCOPE のweb pageで見られます。親潮関係の図の見方は2017年1月18日号2017年2月1日号で解説しています。